例文・使い方一覧でみる「沿」の意味

...その途は埠頭に沿うていて... その途は埠頭に沿うていての読み方
スティーブンソン　Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳「宝島」

...遙か對屋（たいや）に沿うて樓上樓下を照せる銀燭の光... 遙か對屋に沿うて樓上樓下を照せる銀燭の光の読み方
高山樗牛「瀧口入道」

...山路に沿つた断崖をじつと見つめて... 山路に沿つた断崖をじつと見つめての読み方
太宰治「富嶽百景」

...渓川の縁に沿うて暫く登って往って鎖を解いた... 渓川の縁に沿うて暫く登って往って鎖を解いたの読み方
田中貢太郎「虎媛」

...われは唯前山（ぜんざん）の麓に沿うて急駛（きうし）奔跳（ほんてう）せる一道の大溪と傍（かたはら）に起伏出沒する數箇の溪石とを認めしに過ぎざりしと雖（いへど）も... われは唯前山の麓に沿うて急駛奔跳せる一道の大溪と傍に起伏出沒する數箇の溪石とを認めしに過ぎざりしと雖もの読み方
田山花袋「秋の岐蘇路」

...東岸に沿つて南へ進みましたが... 東岸に沿つて南へ進みましたがの読み方
豊島与志雄「アフリカのスタンレー」

...即ち松花江の支源に當る輝發江の沿岸に居た者をいふのである... 即ち松花江の支源に當る輝發江の沿岸に居た者をいふのであるの読み方
内藤湖南「女眞種族の同源傳説」

...お松の眼はお城の濠に沿うて東の方の一角をじっと見ていました... お松の眼はお城の濠に沿うて東の方の一角をじっと見ていましたの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...例年（れいねん）の如（ごと）き季節（きせつ）の洪水（こうずゐ）が残酷（ざんこく）に河川（かせん）の沿岸（えんがん）を舐（ねぶ）つた... 例年の如き季節の洪水が残酷に河川の沿岸を舐つたの読み方
長塚節「土」

...見上ぐる人は這（は）う雲の影を沿うて... 見上ぐる人は這う雲の影を沿うての読み方
夏目漱石「虞美人草」

...洞穴に沿うて真中に一つの卓子があります... 洞穴に沿うて真中に一つの卓子がありますの読み方
宮本百合子訳「二つの短い話」

...〔序幕〕第一場　金町瓦焼の家（春）江戸川沿岸... 〔序幕〕第一場　金町瓦焼の家江戸川沿岸の読み方
長谷川伸「瞼の母　二幕六場」

...岩手県沿岸大海嘯取調書）... 岩手県沿岸大海嘯取調書）の読み方
武者金吉「地震なまず」

...この演戯の起原沿革の載せてあることを報じてくれた... この演戯の起原沿革の載せてあることを報じてくれたの読み方
森鴎外「渋江抽斎」

...行沿二籬落一見二狂花一... 行沿二籬落一見二狂花一の読み方
山路愛山「頼襄を論ず」

...桑畑の畦（うね）の下に沿っている狭い道を... 桑畑の畦の下に沿っている狭い道をの読み方
吉川英治「随筆　宮本武蔵」

...ひた／＼に海に沿うた木立の深げな中に靜かに家が見えて居る... ひた／＼に海に沿うた木立の深げな中に靜かに家が見えて居るの読み方
若山牧水「熊野奈智山」