...総崩れの味方を盛りかえすべく必死に号令する大将のように怒鳴りつづけている...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「十時五十分の急行」
...果ては満堂総崩れで狂人のように転がり出す...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...建物も人も恐ろしい勢(いきおい)を以(もっ)て瞬(またた)く間に総崩れに陥(お)ち込んでしまった...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...甲陽鎮撫隊は総崩れになって...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...総崩れになりそうじゃ」と...
直木三十五 「南国太平記」
...さしもの折助どもが総崩れに崩れ立ったのは無理もないことです...
中里介山 「大菩薩峠」
...それ狼! と言って総崩れに崩れて逃げ出したから...
中里介山 「大菩薩峠」
...身方は総崩れだ、引きあげろ、逃げろ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...全プロレタリアの陣営が総崩れになるんだ...
葉山嘉樹 「生爪を剥ぐ」
...総崩れになった人足たちを抑え...
山本周五郎 「さぶ」
...公沙汰(おもてざた)に致せば山手組を根こそぎから総崩れとなそうやも知れぬ...
吉川英治 「剣難女難」
...総崩れとなって陣形も何も失った時...
吉川英治 「三国志」
...石兵(せきへい)八陣(じん)一全軍ひとたび総崩れに陥(お)ちてからは...
吉川英治 「三国志」
...総崩れの後始末をととのえていた...
吉川英治 「三国志」
...すでに蜀軍が総崩れとなっても...
吉川英治 「三国志」
...味方の左近大夫(泰家)や桜田などの諸大将は、いったい、どこで何しているのか」「ぜひなき仕儀(しぎ)となって、総崩れを来たし、急遽、鎌倉さして、おひきあげと聞えまする」「ぜひなき仕儀とは」「されば……...
吉川英治 「私本太平記」
...大勢は初め織田軍の総崩れに見えたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...総崩れを来(きた)すは必定(ひつじょう)とおもわれる」勝入は...
吉川英治 「新書太閤記」
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