...おくがたはしょろうと申しふれられてしばらく江北におとゞまりなされまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...もと此のお児は浅井どのゝお家にとっては御主筋(おしゅうすじ)にあたられる江北のおん屋形...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...おみちすじまでが此のまえとおなじ駅路(えきじ)をたどってせきがはらより江北の地へおはいりなされ...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...このたび江北がさわがしくなるにつれていよ/\身のおきどころがなくなられまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...江北の方ではその夜中(やちゅう)に美濃路よりつゞく海道すじや峰々山々にたいまつのひかりがあらわれて廿日の月しろをくらますほどに空をこがし...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...江北のさる道教寺院で...
豊島与志雄 「秦の出発」
...そうしてお城あとの中の「江北殿(こうほくどの)」と呼ばれている部分の修補と復興が...
中里介山 「大菩薩峠」
...江北殿の隅々の案内に当ります...
中里介山 「大菩薩峠」
...江北へ帰る気ではないか」と...
吉川英治 「三国志」
...江北から来た密使と見える...
吉川英治 「三国志」
...江北一帯もまったく深い晦冥(かいめい)につつまれて...
吉川英治 「三国志」
...風(かぜ)を呼(よ)ぶ杖(つえ)一このところ魏軍江北の陣地は...
吉川英治 「三国志」
...時来らば江北に迎えんと...
吉川英治 「三国志」
...同時に江北の岸へ上陸する...
吉川英治 「三国志」
...――で、魏の士気はいやがうえにも振い、江北江東の天、ために晦冥(かいめい)、戦気紅日を蔽(おお)い、殺気地軸をゆるがした...
吉川英治 「三国志」
...この孫韶(そんしょう)は、持論として、「一刻もはやく、軍馬をそろえて、江北へ渡り、魏の水軍を淮南(わいなん)(河南・淮水の南岸)で撃破すべきだ...
吉川英治 「三国志」
...夏を江北の山城にすずしげに送っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...信長は江北の浅井の城を押えて置いて...
和辻哲郎 「鎖国」
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