...繊維が硬く味は水っぽい...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...この樹は水っぽいのか...
梅崎春生 「庭の眺め」
...水のところまで――それは非常に水っぽい土であったから――実際...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...水っぽい葡萄酒やビールの量りの悪いことをぶつぶつ言いながら...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...日本酒はひどく水っぽい...
豊島与志雄 「白木蓮」
...あとを追っかけて参りましたよ」竜之助のそば近く歩んで来るこの水っぽい後家さんは...
中里介山 「大菩薩峠」
...煮しめたふろふきのような水っぽい女...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何もかも水っぽい舌ざわりだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...たくあんの水っぽいのが二切れついている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...革命とは水っぽい艶々の羊かんかんてん かんてん かんてんの泥人間一人が孤独で戦う群勢はいりません家柄やお国柄では飯は食えぬ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...何もかも水っぽい舌ざわりだ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...七月二日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(ルノアール筆「カーニュのテラース」の絵はがき)〕ルノアールは水っぽい絵かきだけれども...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それがみんな生臭いか水っぽいかだ...
村松梢風 「猫料理」
...シャベルで水っぽい雪を掘ると青い蕗の芽が雪にまじって散った...
矢田津世子 「凍雲」
...水っぽい春の月が...
吉川英治 「親鸞」
...近海もののトラ河豚の水っぽいのを食べて...
吉川英治 「河豚」
...水っぽい月が、邸のまわりの樫(かし)の梢(こずえ)にあった、後ろの山も、前の山も白い霧につつまれ、梨畑(なしばたけ)の花から甘い香がただよってくる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...水っぽい春の月――風のぬるい春の晩が――妙に彼の血を駆り立てた...
吉川英治 「無宿人国記」
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