...人の気受けもよろしかつた...
會津八一 「一片の石」
...しまりやの先代よりはずっと下の気受けがよく...
池谷信三郎 「忠僕」
...この富五郎という人は極(ごく)気受けの好(い)い人で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...それに社内での私の気受けも...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...卒業生の成績や気受けも香(かんば)しい方ではなかった...
徳田秋声 「足迹」
...世間の気受けもいい舞踊家の雪枝(ゆきえ)に...
徳田秋声 「仮装人物」
...ジャアナリズムの気受けがよかったら...
徳田秋声 「仮装人物」
...I氏の作物が近ごろ世間で一層気受けのよいことを思わせた...
徳田秋声 「黴」
...金離れのいい彼は到(いた)るところ気受けが好かつた...
徳田秋声 「のらもの」
...それが土地の気受けに叶(かな)い...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...意外なほど各方面で気受けがよく...
久生十蘭 「悪の花束」
...日本の気受けも……だいたいいいようだ...
久生十蘭 「だいこん」
...一般には多少の好奇心もまじって気受けのよいのと同じである...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...そのたれにも気受けがよくなかった...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...社交界で大変気受けがよかったので...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...先生間の気受けが悪かったので...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...至って気受けがよい...
吉川英治 「新書太閤記」
...この弟からコロンブスはスペイン王や宮廷の気受けのよいことを知ることが出来た...
和辻哲郎 「鎖国」
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