...腹が立つたからでは毛頭ない...
芥川龍之介 「芋粥」
...僕には物知りを誇りとする氣は毛頭ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...大切な娘をやる気は毛頭ないのだ...
犬養健 「愚かな父」
...しかし先生にその責任をもって行くわけでは毛頭ない...
寺田寅彦 「田丸先生の追憶」
...またこういう見方をする事がこの付け句の「鑑賞」の上に有利だというのでも毛頭ないのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...彼らの地位がさうであつたといふのでは毛頭ない...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...何れにしても自分はまだ死に直面しているという気分は毛頭ないけれども...
中里介山 「生前身後の事」
...とやかく言うつもりは毛頭ない――というより能力の外だが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...万歳を唱えてはならんと誰からも申しつけられた覚(おぼえ)は毛頭ない...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...そんなものをあなたの方角から受け取る気は毛頭ないのです...
夏目漱石 「明暗」
...後味の悪いものを書く気は毛頭ない...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...手前の骨折などを吹聴する積りは毛頭ない――が...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...自慢におちいる心配などは毛頭ないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今更変える気は毛頭ない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私には彼女を部屋に入れてやる気は毛頭ない...
山川方夫 「非情な男」
...不浄役人に陣を以て待たれる理由は毛頭ない...
吉川英治 「江戸三国志」
...一緒に逃げて行くなどという思案は毛頭ない」「相良さん...
吉川英治 「江戸三国志」
...お寺や祭壇を否定する気は毛頭ない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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