...僕には物知りを誇りとする氣は毛頭ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...わたしの門に「入るべからず」と書きつける気持は毛頭ないのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そこに不合理がないという証拠では毛頭ない...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...とやかく言うつもりは毛頭ない――というより能力の外だが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...勿論(もちろん)専門の学者の人に読んでもらうつもりは毛頭ないので...
中谷宇吉郎 「雪」
...その点について奥さんの御尽力を仰ぐ気は毛頭ないんだから...
夏目漱石 「明暗」
...後味の悪いものを書く気は毛頭ない...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...おれはあんな化物と一緒になる気は毛頭ない...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...Kを手放す気は毛頭ないし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...花の写生をしようなどいふ意図は毛頭ないからである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...僕はこの職業をやめる気は毛頭ない...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...当時スツムプ教授これを実地精査した報告の大要はこの馬を「考える馬」と呼ぶは言実に過ぎたりで考思の力は毛頭ないが観察力は人も及ばぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...自慢におちいる心配などは毛頭ないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今更変える気は毛頭ない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...家元としてコレ位出来ていればまず……なんて考え方は毛頭ない...
夢野久作 「実さんの精神分析」
...あかの他人の柘植(つげ)三之丞へ怨み顔する理由は毛頭ないので...
吉川英治 「宮本武蔵」
...誇る気もちなどは毛頭ないが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...元よりそんな者を探すつもりは毛頭ないので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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