...しかし先生にその責任をもって行くわけでは毛頭ない...
寺田寅彦 「田丸先生の追憶」
...しかしこれは決して凡兆という人の特異の天分を無視してこの人をこれだけの点から非難する意では毛頭ないのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...彼らの地位がさうであつたといふのでは毛頭ない...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...それでいい気でいる訳じゃ毛頭ないんだが……」傍(そば)で...
徳永直 「冬枯れ」
...政治や社会を論ずるつもりでは毛頭ない...
豊島与志雄 「文学の曇天」
...それらの研究や結論自身を詰らないというのでは毛頭ない...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...勿論(もちろん)専門の学者の人に読んでもらうつもりは毛頭ないので...
中谷宇吉郎 「雪」
...万歳を唱えてはならんと誰からも申しつけられた覚(おぼえ)は毛頭ない...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...私は近時の或人のように理想は要(い)らないとか理想は役に立たないとか主張する考は毛頭ないのです...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...その点について奥さんの御尽力を仰ぐ気は毛頭ないんだから...
夏目漱石 「明暗」
...手前の骨折などを吹聴する積りは毛頭ない――が...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...妾のこの大それた行為を弁解する気は毛頭ないのですが...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...自慢におちいる心配などは毛頭ないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今更変える気は毛頭ない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...絶望を新人諸君が感ずる必要は毛頭ない...
夢野久作 「探偵小説の真使命」
...土地にいたくもいられません」五もとより夏侯楙は蜀につく気は毛頭ない...
吉川英治 「三国志」
...毛頭ないのでござるか」成政は...
吉川英治 「新書太閤記」
...誇る気もちなどは毛頭ないが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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