...僕には物知りを誇りとする氣は毛頭ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...しかしこれは決して凡兆という人の特異の天分を無視してこの人をこれだけの点から非難する意では毛頭ないのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...それでいい気でいる訳じゃ毛頭ないんだが……」傍(そば)で...
徳永直 「冬枯れ」
...僕としてはただ今あなたから有難い御指摘にあずかったような見下げた考えなんぞは毛頭ないばかりか...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...政治や社会を論ずるつもりでは毛頭ない...
豊島与志雄 「文学の曇天」
...万歳を唱えてはならんと誰からも申しつけられた覚(おぼえ)は毛頭ない...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...併(しか)し天下の大盜と言はれたお狩場の四郎は此儘老朽(おいくち)る氣は毛頭ない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...花の写生をしようなどいふ意図は毛頭ないからである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...今更変える気は毛頭ない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...当時のあの乱れたフランスに戻ってくる気は毛頭ないのであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...絶望を新人諸君が感ずる必要は毛頭ない...
夢野久作 「探偵小説の真使命」
...わかる気づかいは毛頭ない...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...万物の霊長諸氏を侮辱する意味で云ったのでは毛頭ないが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...手入れの心配は毛頭ないので...
夢野久作 「名娼満月」
...土地にいたくもいられません」五もとより夏侯楙は蜀につく気は毛頭ない...
吉川英治 「三国志」
...「庶民を泣かす気などは毛頭ない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そんな考えでは毛頭ないのです...
吉川英治 「親鸞」
...誇る気もちなどは毛頭ないが...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索