...引緊(ひきしま)った肉づきの可(い)い...
泉鏡花 「霰ふる」
...円髷(まるまげ)の肉づきのいい背の高い女が出て来た...
田中貢太郎 「春心」
...えくぼの出来ているまろやかな肉づき...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...緊(しま)りのない肉づきのいい体...
徳田秋声 「黴」
...色白の肉づきのぼちゃぼちゃした...
徳田秋声 「爛」
...開けた浴衣の胸から坐った腿(もも)のあたりの肉づきはあくまで豊艶(ゆたか)になって...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...兵馬の方へ耳を寄せたあの頬っぺたの肉づきと...
中里介山 「大菩薩峠」
...スカートの下からぼつてりとした肉づきで...
林芙美子 「浮雲」
...おせいの逞(たく)ましい肉づきに...
林芙美子 「浮雲」
...肉づきはよかったが...
林芙美子 「帯広まで」
...小柄ではあつたが肉づきのいい...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...新聞の上に肉づきの好い手をあてがって...
矢田津世子 「凍雲」
...年六十ばかりに見える肉づきの逞(たく)ましい大男で一言も物いわず...
柳田国男 「山の人生」
...まるく肉づきのいい顔がいつか白く硬ばってきた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...肉づきのいい両手の間から...
夢野久作 「女坑主」
...盥(たらひ)のなかに湯浴(ゆあ)みするよき肉づきの生みの児(こ)の白き裸を見るときは...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...これは体つきも肉づきも...
吉川英治 「宮本武蔵」
...肉づき豊かな五十がらみの人物で...
吉川英治 「宮本武蔵」
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