...毛唐人に日本の彫り物が分ってたまるものか」など...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...自分は魂を毛唐に一時ゆだねて進んで洋学に志したのだ...
太宰治 「惜別」
...「毛唐は、男と女と、人の前でも口を吸うというが、本当かの」「そういう犬のような真似を致す奴輩(やつばら)ゆえ、捨てておけんと申すのじゃ」「好いた仲なら、嘗(な)めもしようさ」「ははあ、師匠も、嘗めるか」「当り前さ」「何うして、嘗めるか、後学のために、拝見致したいものだの」一人が、肱を張って、富士春の顔を見た...
直木三十五 「南国太平記」
...日本人のくせに毛唐人の名なんか書いてやがら」といつた...
中勘助 「銀の匙」
...この毛唐味なまねをやる...
中里介山 「大菩薩峠」
...毛唐め! なる程機械力の優秀に於ては一歩を譲るかも知れないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...マドロス君が毛唐であるからだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...薩州様と毛唐とが戦争をした...
中里介山 「大菩薩峠」
...毛唐ノ無頼漢ヲ雇ヒテ...
中里介山 「大菩薩峠」
...裸になった姿を描かせるような奴はまだ一人もいない――毛唐はそれを平気でやる...
中里介山 「大菩薩峠」
...生き物の肉をむしゃむしゃ食う毛唐の奴の方が野蛮なんだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...毛唐が黒船に載せて大切につれて来たのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...毛唐の真似(まね)をして...
中里介山 「大菩薩峠」
...毛唐のボイロフの野郎ですか...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...みんな私のことを毛唐(けとう)だとおもって珍らしがって見んの...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...傍へよるとなんだか毛唐人くさくって...
三宅花圃 「藪の鶯」
...毛唐人の中でも科学の新境地を開拓した連中の中には...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ばかの出る朝ですこと」「毛唐の客は...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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