...今は僅(わずか)に上唇の上で意気地なく残喘(ざんぜん)を保っている...
芥川龍之介 「鼻」
...わずかに残喘(ざんぜん)を保っていたが...
芥川龍之介 「毛利先生」
...そこらにわずかに残喘(ざんぜん)を保つようにして巴渦(うず)を巻いている昔の街のさまをかえた...
田山花袋 「日本橋附近」
...この六週間の苦悶とこの一日じゅうの残喘(ざんぜん)とは...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...わずかな残喘(ざんぜん)にも途切らされた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...さても巨いな残喘((ざんぜん))のごと...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...残喘(ざんせん)に一昔と二昔を...
夏目漱石 「虞美人草」
...多病にして残喘(ざんぜん)を保(たも)つ方がよほど結構だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...纔(わずか)に残喘(ざんぜん)を保っているようなのが幾らもある...
二葉亭四迷 「平凡」
...乙由(おつゆう)らが残喘(ざんぜん)を保ちてますます俗に堕(お)つるあるのみ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...乙由(おつゆう)らが残喘(ざんぜん)を保ちてますます俗に堕つるあるのみ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...今日も猶其残喘(ざんぜん)を保ちつゝあり...
山路愛山 「英雄論」
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