...――この特殊性とても歴史的に絶えず変化して来たものでありまた変化してゆくべきものであって...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...俳句の十七字詩形を歴史的にさかのぼって行くと「俳諧(はいかい)の発句」を通して「連歌の発句」に達し...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...歴史的に変化することを免れない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...云わば事実が歴史的に動機づけられるその地盤ではなくして事実が論理的に理由づけられるその根拠がカントのアプリオリである...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...歴史的に云って相互に矛盾して相容れなかった規定が...
戸坂潤 「科学論」
...社会が歴史的に経過して来た処の諸モメント――夫が歴史記述によって跡づけられるのである――が...
戸坂潤 「科学論」
...一体色々な専門領域は歴史的に分化して来たものだから...
戸坂潤 「思想としての文学」
...こういう大きな歴史的にも沢山の経緯を持っている問題をここで簡単に片づける積りはないが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...その間の複雑な交互作用に於ける夫々の意義を歴史的に科学的に商量する為に...
戸坂潤 「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」
...歴史的に証明されてるある一貴婦人との情事から...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...歴史的には殆んど見るべき何物も遺っていない...
野上豊一郎 「エトナ」
...ただ今の論は歴史的にその人物を評するにあらず...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...歴史的に見て行くと...
正岡子規 「病牀六尺」
...真に歴史的に見ることは単に客観的に見ることではなく...
三木清 「哲学入門」
...それ自身社會的歴史的に規定されてゐる...
三木清 「認識論」
...歴史的に見ると、若い花圃が洋服着て「男女交際」をして、兄の法事のお金が入用だと小説かいて、大変もてはやされたということも、どんな小説だったかと内容とてらし合わせて見れば随分面白い...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一旦書いたものが其の變遷に遲れると歴史的になる...
森鴎外 「假名遣意見」
...歴史的にははるかに多く広汎な大衆を動かすこととなるのである...
和辻哲郎 「孔子」
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