...又歴史的にも非常に貴重なものである...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...歴史的にいふと、松魚氏は師匠の露伴氏とは麺麭を焼き、俊子女史と一緒になつてからは焼餅を焼いた事になる...
薄田泣菫 「茶話」
...上に述べたようにして歴史的に発達して来た日本人に独自な精神と...
津田左右吉 「〔『支那思想と日本』初版〕まえがき」
...歴史的には意義のあるこの称呼とそれによって作られた人為の畛域(しんいき)とに拘泥すべき時ではない...
津田左右吉 「東洋文化、東洋思想、東洋史」
...論理的に――単に歴史的にばかりではなく――他の物理学を否定・止揚したのであった...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...歴史的に存在した所謂自由芸術とそして恐らく自由芸術ではない処の芸術との区別がどのような標準によって与えられたかは問題の外として...
戸坂潤 「科学方法論」
...何となればその時代々々の現在に於ける分類を吾々は歴史的に跡づけることが出来(それは学問分類の歴史である)...
戸坂潤 「科学方法論」
...相対性理論の存在は歴史的に現実に与えられた一つの事実でしかない...
戸坂潤 「科学方法論」
...ジャーナリズムとは元来、本質的には、社会生活に於ける観念――イデオロギー――の運動の一契機であり、歴史的には、今日に於てのような一形態を必然的に取らざるを得なかった処の契機に外ならぬ...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...哲学的真理は歴史的に云って世論――常識――から発生したのであり...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...ソヴェートに於ける唯物弁証法の哲学は歴史的に見て...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...社会的に又歴史的に...
戸坂潤 「思想としての文学」
...それを歴史的に考へる時には非常に困る...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...六藝を中心としてあらゆるものを歴史的に見るところからかくなつたのである...
内藤湖南 「支那目録學」
...書名の下に附いてゐる注釋なども歴史的に出來てゐる...
内藤湖南 「支那目録學」
...きょうの日本とその人民が歴史的におかれている大きい背景をもって諸作品が有機的に評価されるためには何かが足りなかった...
宮本百合子 「現代文学の広場」
...歴史的に見て、私はそれほどの作家ではないかもしれないけれども、作品の質の意味で、それは名誉なわけなのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...本月一杯に今日の文学を歴史的に見たもの百枚以内書いて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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