...歴々たるとを問はず...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「「ケルトの薄明」より」
...をりよく雲なく気すみし夜なりしかば対岸の松影歴々として数ふべく...
上田敏 「月」
...警察のお歴々も、我を忘れて舷(ふなばた)にしがみつき、遙かの岸をうらめしく眺めながら、救いの舟もがなと、声を揃えて悲しげに喚いたものである...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...いまもなほ夢寐にも忘れ得ぬ歴々たる思ひ出として胸に灼きつけられてゐるのでございますが...
太宰治 「右大臣実朝」
...この地方の教育会のお歴々に向って...
太宰治 「男女同権」
...」こんなことを思った勇吉の頭にはあの多くの人達が死刑に処せられた時の光景が歴々と浮んで来た...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...さも困ったという風が歴々(ありあり)として顔と態度とに顕(あら)われた...
田山花袋 「蒲団」
...開場式のお歴々の群集も畢竟(ひっきょう)一種の囚徒で...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...叱られた事は今も歴々と記憶している...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...歴々として思い起させるのである...
永井荷風 「深川の散歩」
...自分もその落着きを楽しみたい心が歴々(ありあり)と見えることもある...
中里介山 「大菩薩峠」
...食事を了(おわ)ったお歴々の連中は...
中里介山 「大菩薩峠」
...御歴々の御屋敷の中に起ったことへは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...オックスフォードのお歴々の息子たちが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それでご恩になっていなされたお歴々は皆きょう腹を切ってお供をなさる...
森鴎外 「阿部一族」
...陳闌(ちんらん)――といったような歴々がのこらず顔をそろえていた...
吉川英治 「三国志」
...火光歴々(れきれき)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...勝算歴々なものとして...
吉川英治 「源頼朝」
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