...歴々と顏に描かれました...
芥川龍之介 「地獄變」
...昨晩(ゆうべ)の事が歴々(まざ/\)と思出された...
石川啄木 「菊池君」
...二葉亭の面目が歴々(ありあり)と最も能く現われていた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...歴々の人々の間に伍(ご)している彼を見るのは始めてゞあった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...続いて停車場にかけてある大きな女の額が不思議にも私の眼に歴々(あり/\)と見えて来た...
田山録弥 「百日紅」
...いかにも斧鑿の痕が歴々と見え透いて居るのは拙いと思ふ...
田山録弥 「バザンの小説」
...開場式のお歴々の群集も畢竟(ひっきょう)一種の囚徒で...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...大衆党からお歴々の弁護士が来た...
戸田豊子 「鋳物工場」
...然し対話の間に歴々として能くその情景を現してゐる事は...
永井荷風 「町中の月」
...こんなお歴々の方の中へ剣術が達者だの手筋がよいのと吹聴(ふいちょう)されたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの時お微行(しのび)で通った彼地(かのち)のお歴々としてのこのお客様の姿形を...
中里介山 「大菩薩峠」
...歴々銀鈎指下生(れきれきたるぎんこうかせいをさす)...
森鴎外 「魚玄機」
...歴々として見ゆるならずや...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...ティモレオンその他のお歴々の前につれて来られた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...歴々(ありあり)と彼の姿が見える...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...歴々といえまする...
吉川英治 「三国志」
...北条一門の歴々に列している足利だ...
吉川英治 「私本太平記」
...歴々たるものですが...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索