...校長閣下を始め御歴々(おれきれき)に対し...
海野十三 「三重宙返りの記」
...父のお庇(かげ)を以てかように私までが歴々の嫡子達と一緒になるのだから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...歴々の中へ加わったので御座ろうか? 是水軒にしても...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...その歴々たる証拠までを見ながら...
直木三十五 「南国太平記」
...こんなお歴々の方の中へ剣術が達者だの手筋がよいのと吹聴(ふいちょう)されたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...お歴々を取っつかまえて友達扱いにしていることだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...歴々として表象に浮び上つて来るのである...
萩原朔太郎 「名前の話」
...『御歴々(おれき/\)』の前に來て皆樣の運命を占(うらな)つて差上げたいと云つてきかないさうです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「太夫、そなたの舞台の芸は芸として、お歴々様に、日頃のたしなみを、何かお目にかけたらよかろうが――」雪之丞は、とりわけ、この三郎兵衛から、ものをいいかけられると、憤りに全身が、こわばって来るのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...鹿児島出身の陸軍のお歴々の大将などを前にして...
柳田国男 「故郷七十年」
...歴々(ありあり)と展開致して来る事と存じますから...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...歴々(ありあり)目に入る...
吉江孤雁 「夢」
...唯一ツの光りが歴々とあったというのは...
吉川英治 「剣難女難」
...関羽を生擒(いけど)ることも神算歴々と...
吉川英治 「三国志」
...そのほかの歴々は...
吉川英治 「新書太閤記」
...並居る歴々の衆といい...
吉川英治 「新書太閤記」
...その将来を案じている容子(ようす)が歴々と読めた...
吉川英治 「親鸞」
...「どうした?」「凶兆歴々(きょうちょうれきれき)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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