...挙動(ものごし)から歩き振りから...
石川啄木 「刑余の叔父」
...知らず識らずのうちに歩き振りを変えた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...「ある僕の全く知らない人の年々に受取る年賀はがきの束を僕に貸してよこせば、それを詳しく調べた上で、その人の年恰好、顔形、歩き振り、衣服、食物の好みなどを当てて見せる」という...
寺田寅彦 「年賀状」
...そして小者の歩き振りを見定めて...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...宿の主人は吾々の無茶な歩き振りに感心する...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...しかしやがて、だんだん詳細な点に入ってゆき、姿、服装、態度、歩き振り、顔付き、容貌の表情、などの無数の変化を、精密な感興をもって注視するようになった...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...もう一度彼は活溌な歩き振りで大股に進んで行った...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...歩き振りと云つたらまつたく風に乗つたやうな大胯で...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...しかし念の入つた歩き振りぢやないか...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...また彼の歩き振りは飄々たる抜きあしの態で...
牧野信一 「月あかり」
...トントン――」と子供の歩き振りに伴れてうたつてゐるのでした...
牧野信一 「月あかり」
...やはり時々Zに乗つて貰はなければなるまいが……」柚太は私の歩き振りが...
牧野信一 「剥製」
...」あまり私の歩き振りが鈍間なので...
牧野信一 「剥製」
...うねるような歩き振り――ひどく外輪にした爪先を...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...近年神道を興すとて瑣末な柏手(かしわで)の打ち様や歩き振りを神職養成と称して教えこみ...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...一人の人間を考へることで頭を奪られてゐるやうな歩き振りは...
室生犀星 「末野女」
...次に彼の歩き振りが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...両脚は曲り歩くたびに脊(せ)を曲げて妙に腰を振る形態(かっこう)はちょうどゴリラの歩き振りを思わせる...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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