...自分が正当に理解されない場合には誰しも不平が起きやすい...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...正当に理解してくれることか...
太宰治 「駈込み訴え」
...上代人の思想から生まれた物語を正当に理解する所以(ゆえん)ではあるまい...
津田左右吉 「神代史の研究法」
...なぜというに、たといいつか神について私が思惟するに至ることは必然的ではないにしても、しかし第一のかつ最高の実有について思惟し、そして彼の観念をいわば私の精神の宝庫から引き出すことが起るたびごとに、私が彼にすべての完全性をば、たといその際私はそのすべてを数え上げず、またその箇々のものに注意しないにしても、属せしめるべきことは必然的であって、この必然性はまったく、後に、存在は完全性であることに私が気づくとき、私をして正当に、第一のかつ最高の実有は存在すると結論せしめるに十分であるからである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...と正当に結論するのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...この区別を立てて考えなければ一連の連句を充分に分析し正当に理解することはできないであろう...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...初めて正当に解決出来る――社会学化――と主張しているが...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...併しながらカント以後の自然哲学は果してカントがこの著述に於て与えた自然哲学の特色を正当に発展せしめたものであるか...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...この問題に於て初めて正当に問題となり得る処の方法概念は又...
戸坂潤 「科学方法論」
...之を正当に把握して使用するためには...
戸坂潤 「科学論」
...もしこの常識的空間概念を正当に――その性格(存在)に従って――取り扱おうとするならば...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...だからアカデミックな知識のポプュラリゼーションは殆んど啓蒙活動の態をなさぬが之が正当な意味に於けるジャーナリズム(但し現在のブルジョア・ジャーナリズムの要素の大部分は正当にジャーナリスティックな機能を果していないが)の一ファクターとなる時...
戸坂潤 「啓蒙の現代的意味と役割とについて」
...正当にも一個の最も根本的な社会的文化的財物となりつつある...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...米友はその従者として正当に関所を越えることのできるように手続が出来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...何ら正当に下し得ない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...アダム・スミスは明瞭に正当に...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...自然にそして正当にそこに到達しているのである...
三好十郎 「恐怖の季節」
......
室生犀星 「愛の詩集」
便利!手書き漢字入力検索