...係官に正当に聞こえなかったとしたら...
壺井栄 「二十四の瞳」
...なぜなら、もしそれが単独であったら、おそらく正当に、極めて不完全なものと思われるものも、世界において部分の地位を有するものとしては極めて完全なものであるから...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...なぜというに、たといいつか神について私が思惟するに至ることは必然的ではないにしても、しかし第一のかつ最高の実有について思惟し、そして彼の観念をいわば私の精神の宝庫から引き出すことが起るたびごとに、私が彼にすべての完全性をば、たといその際私はそのすべてを数え上げず、またその箇々のものに注意しないにしても、属せしめるべきことは必然的であって、この必然性はまったく、後に、存在は完全性であることに私が気づくとき、私をして正当に、第一のかつ最高の実有は存在すると結論せしめるに十分であるからである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...と正当に結論するのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...否より正当に云うならば自然の形而上学と自然科学との権限を厳密に決定している...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...初めて正当に理解出来る...
戸坂潤 「科学方法論」
...文化というイデオロギーが社会の生産機構に基く上部構造としてしか正当に把握出来ないという根本認識の...
戸坂潤 「技術的精神とは何か」
...正当に論理的として性格づけられることが出来る...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...を正当に提出し得るためには...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...哲学上ではレーニンはプレハーノフの門下だとさえ考えた)の哲学的誤謬に対するレーニンの批判は正当に評価されるようになったし...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...楽匠らの原作の調子を少しも変えまいと正当に注意し...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...偉大な価値の評価が正当にされるようにされないということ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...読者とのいきさつを正当にとり戻さない限り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わたしが正当に殺される方がよいと言うのか」とソクラテスは言った...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...迫る危険の度合いを正当に判断することさえうるさくなって...
横光利一 「上海」
...この有名な学者の深遠な著作が正当に喚起する賞讃に参与するものではない...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...』ここでは正当にも...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...正当に取り扱う力を持たない人である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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