...あなたに樋口って呼ばれて...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...「わしは親爺からの、樋口家の家来で、七年前に、傴僂さんの遣り方を見るに見兼ねて暇(いとま)を取るまで、わしは今年丁度六十だから、五十年と云うもの、樋口一家のいざこざを見て来た訳だよ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...つひ雨樋なぞにつかまつて...
鈴木三重吉 「勇士ウ※[#小書き片仮名ヲ]ルター(実話)」
...樋から落ちる湯(膳部がいかにも貧弱なのはやつぱり佗しかつたが)...
種田山頭火 「旅日記」
...そのような問題や思想の流れ込んだ少数な樋口(といぐち)の内でも大きなのはこの丸善の方数尺の書籍台であるかもしれない...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...そのうへに青く淀んだ水が三方にわかれてひとつは樋に...
中勘助 「銀の匙」
...誰も氣がつかずに其儘になつて居るのを知つて上水の大樋(おほとひ)まで穴を掘り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その下に古い樋(とい)か何かあるだろう」平次の言葉を待つまでもなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...最初から内儀を狙つて念入りに考へた仕業だよ」「すると」「血刀は雨樋の中に隱し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...……「地下の大伏樋に幽閉せられたる安南皇帝と語るの記」か...
久生十蘭 「魔都」
...樋口がやって来て...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...千葉が馬鹿なことを言って樋口のとこへ来た...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...二戸儚秋・橘弘一郎・大黒東洋士・近藤経一・樋口正美・早田秀敏・南部僑一郎・鈴木重三郎と並ぶ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...朝になっても熱が下りず、樋口さんは、風邪だと言い、それほど心配することはないと言った...
室生犀星 「童子」
...しばしば樋口次郎兵衛に告げ口もするらしかったが...
山本周五郎 「菊千代抄」
...家老の樋口(ひぐち)門左衛門がそれを伝え...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...太い掛樋で山から引いて來てある水で顏を洗ひ...
吉江喬松 「山岳美觀」
...……そして、樋口三郎兵衛が、あわれと心をうごかして、城門をひらき、半兵衛を迎え入れてくれたら、もう事は半ば成就したようなもの...
吉川英治 「新書太閤記」
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