...ともかくすごし居り候今宵は松葉の土手と申すを下りて渡船にのりて月を觀候 なみ/\の旅ならねば落人の身の上いとゞ悲しく候これは殘少き眞間のもみぢに候 處の名とは申ながら※ましく候鬼共の都にて立騷ぎ候姿 目に見えておもひ候やうに眠られず候この先いかゞ成行くべきかみづからも知らず候人のもとへ今日申遣はし候ことあり 其模樣次第にて委しくは可申候十日夜この手紙は齋藤緑雨から樋口一葉に宛てたものである...
伊庭心猿 「緑雨と一葉」
...そのような問題や思想の流れ込んだ少数な樋口(といぐち)の内でも大きなのはこの丸善の方数尺の書籍台であるかもしれない...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...雨水がこわれた樋(とい)から落ちていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...腹ん這ひに雨樋(あまどひ)に手が掛りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この大きな樋の流出管は穴へと通じています」将校は血のまじった水が通っていく水路を指でくわしく示した...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...二回目終る頃、樋口正美来訪、東宝との間をうまく行かせるために、十九日頃、秦豊吉等と川口とを会はせることにしようと定める...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...那波と樋口が来り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...昼の部終ると、樋口が来たので、大和へ牛肉水たき食ひに行く、わりに不味くないがうまくもない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...樋口が言ふには、鈴木桂介が、松竹の蒲生の仕事で引抜かれた、そこで柳や樋口・那波で、よけいなことをしたと思はれるかも知れないが、引留めをした、何卒、彼を怒らないで可愛がってやってくれと...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...岡・樋口・三益・高尾・清川で見たんだが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...樋口がやって来て...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...那波・樋口によばれて行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...樋口と滝村でニューグランド...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...樋口が「あきれたぼういず」を二十五日から日劇のアトラクションに掛持ちさせていゝかと言ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...少しくらいなら飲ませてもよいと云う樋口さんの説ではあったが...
室生犀星 「童子」
...樋口さんは頭をひねった...
室生犀星 「童子」
...樋口さんは、やはり一日に三度ずつ来てくれた...
室生犀星 「童子」
...その澤の井の釀造水も、渡樋をもつて、多摩の河ぞひを架け渡し、わが吉野村から對岸へながしてゐる...
吉川英治 「折々の記」
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