...僕はこの「構成する力」の上では我々日本人は支那人よりも劣つてゐるとは思つてゐない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...即ち我国にあっては屋根裏部屋を構成する場所は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...さらに多数の個々の対象的要素が種々の対象物を構成するにあたって...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...はじめて一個の詩篇を構成するものにして...
高木敏雄 「比較神話学」
...またこの事実の理論が何らかの政策を構成するには...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...併し之を構成することは出来ないであろう...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...他に劇を構成する何ものも見出さないのである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...芸術美を構成するのではあるまいか...
中井正一 「芸術の人間学的考察」
...技術美とはこの二方向の交流的中間態を構成すると思われる...
中井正一 「芸術の人間学的考察」
...その根性が取(とり)も直(なお)さず活力節約の工夫(くふう)となって開化なるものの一大原動力を構成するのであります...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...我々の意識の内容を構成する一刻中の要素は雑然尨大(ぼうだい)なものでありまして...
夏目漱石 「創作家の態度」
...宇宙の因果律が構成するところの...
萩原朔太郎 「宿命」
...あらゆる事物の存在の「確信」と呼ぶことを心中に構成するのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...最も賢明な哲学者たちによって認められていることだが、我々の物体の観念は、事物を構成する、そして、相互に恒常的連接があることを見い出す、いくつかの個別の感じられる性質の諸々の観念の、心によって造られた集積に他ならない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...原因と結果の正に最も重要な不可欠の性質を構成するので...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...彼の構成する世界はたしかに異常な世界である...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...ところでこのやうに經驗的對象界を構成すると考へられる意識は個人的な意識であることができない...
三木清 「認識論」
...恰もこのものを構成する如く見られるところの...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
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