...棹は上手(じょうず)か下手(へた)か知らぬが流れに従って下りるんだから楽々として如何にも威勢が好(よ)く...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...6這入るときよりは数等楽々と...
海野十三 「深夜の市長」
...彼女は楽々として眠りにつき...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「和製椿姫」
...暮れてから農学校の宿直室へ、酒とうどんの御馳走になる、樹明君はあまり飲まない、私ばかり頂戴する、酒三杯、うどん三杯、大きな胃の腑ではある! 飲み足りないので、柄にもなく遠慮して、街へひとり出かけて、さらに飲み食ひする、酒六杯! そして酔つぱらつて――乱れない程度に――学校へ引き返して泊めて貰ふ、極楽々々...
種田山頭火 「其中日記」
...そして始まらなければならない酒が始まりました!極楽々々...
種田山頭火 「其中日記」
...看板には白墨で『楽々亭』と書いてある...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...楽々と口にするのにびっくりした...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...無造作に楽々と乗りこなしているところは...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...各人に対する神の愛に大きいのと小さいのとあったのか? 神の愛に不公平があるのではないか?天才は楽々と大発明をして世の人からかっさいを受けるが...
永井隆 「この子を残して」
...そうして今度は清子とその軽便とを聯結(れんけつ)して「女一人でさえ楽々往来ができる所だのに」と思いながら...
夏目漱石 「明暗」
...楽々と入ったのだ...
野村胡堂 「女記者の役割」
...これを楽々と持ち運べるのは家中に幾人もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...骨を折らずに楽々と登りたいというんじゃないのよ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...「夏の日の恋」セリフが入ってるので楽々とやり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...せめてこの一月なり自宅(うち)に戻って楽々としていたら...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...本当に楽々としていい心持で眠りました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...針屋は、子を預けると、「ア、楽々した...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...寺へもどっても、この騒ぎに――また、自分と同じ師を持つ同門の者の不安をよそに、楽々と、眠るわけにはゆかない気がする...
吉川英治 「親鸞」
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