...又又恋愛の徴候の一つは彼女に似た顔を発見することに極度に鋭敏になることである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...從つて自分は常に自分の要求を阻遏する一面にのみ極度に強い光を投げて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...亦極度にその身命を愛惜しなければならないのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...それは極度に緊張された愛の遊戯である...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...私を極度に不愉快にさせた...
海野十三 「大脳手術」
...しかし言論は極度に圧迫されていますから...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...通知を極度に制限したので...
徳田秋聲 「和解」
...この会話のすべてが極度に彼を興奮させたのである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...人工を極度に進めた結果として...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...浮世絵風俗画は鈴木春信(すずきはるのぶ)勝川春章(かつかわしゅんしょう)鳥居清長(とりいきよなが)より歌麿(うたまろ)春潮(しゅんちょう)栄之(えいし)豊国(とよくに)の如き寛政(かんせい)の諸名家に及び円熟の極度に達せし時...
永井荷風 「江戸芸術論」
...己の浮気に夫が当然浮気を以て酬いるであろうことを極度に恐れたのである...
中島敦 「南島譚」
...しかしこの極度に発達した近代文明は...
中谷宇吉郎 「日本のこころ」
...労働の維持のための基金従ってまた各国における富の増加の結果が極度に異るものとなることのあるのは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...直接そういう目にあうものを極度に苦しめたばかりでなく...
宮本百合子 「ある回想から」
...極度に緊張しているため動作がぎごちなく...
山本周五郎 「青べか物語」
...もしくは非科学的に出来ていて(芸術的には極度に厳密である...
夢野久作 「能とは何か」
...極度に沮喪(そそう)させたことはいうまでもない...
吉川英治 「黒田如水」
...この子にうずくことを彼は極度に...
吉川英治 「親鸞」
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