...我国の安い壁紙同様に貧弱極るものであるが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...この男の奇怪極る性質を考え合せると...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...其の弊の極る所殆ど底止す可からず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...且簡単極るのである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...全民衆の悲惨極る生活を描くと同時に...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...軌道に在る電子のエネルギー變換で極るといふことであつた...
長岡半太郎 「物理學革新の一つの尖端」
...其極る所善光寺あり...
長塚節 「草津行」
...(漱石曰く趣向は陳腐にもあらず又陳腐でなき事もなし要するに技倆如何にて極る...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...と薄墨の走り書の簡単極るもので...
夏目漱石 「それから」
...さても此の危險極る不便な處を選りに選つて...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...喜びは憂ひ極る身に等し二年三年高照る日見ず心に大きな心配事を持つてゐる人は自分の頭の上に杲々と日が輝いてゐることなどは忘れてゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...せめてこれから詣らうとする鹿島の神の事触れでもあれば心が極るのに...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...英則は元来音羽金助といふ名前だつたのを養子と極ると同時に改名した...
牧野信一 「サクラの花びら」
...食事は汽車の中で濟まして來たので、部屋が極ると、直ぐに湯に入つて、二人で枕を並べて眠つた...
正宗白鳥 「新婚旅行」
...さほ子は瞹昧極る微笑を洩した...
宮本百合子 「或る日」
...純粋極る東洋紅玉のような閃きを持った皿が...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...冷厳極る流血鬼のようにしか考えられませんでしたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それは云いがたい謙虚極る純粋な愛情だが...
横光利一 「旅愁」
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