...生死の境に立っているんですもの……」不意に掛けられた怪しい歎願の言葉が終るか終らないうち...
海野十三 「深夜の市長」
...そして一応の取調べが終ると...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...下手にやって虻蜂(あぶはち)とらずに終るよりはと思って...
江戸川乱歩 「黒手組」
...やっと後片付けも終ると...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...これは単純な炉辺の田園詩です……家庭生活の明るい火で終ります」「そして首のまわりの繩のかわりに繩ばしごで終るんだな……あの女は結婚している女じやないのか?」「ああ...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...戦争も終るころだった...
壺井栄 「二十四の瞳」
...主観が客観を構成するという転回的な言葉も実際上は虚しい合言葉に終る外はない...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...これの終る頃くたばる事になると...
直木三十五 「死までを語る」
...花月第六号前半の編輯を終る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...全集第六巻校正半終る...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...右の一皿だけを提供し終ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...この少年の祈りの終るのを待たずに...
中里介山 「大菩薩峠」
...結局失敗に終るだらう...
中原中也 「生と歌」
...1番から焼売とやきそば取って食ひ終るともう五時すぎ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...昼の部終ると、アラスカへ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...後(のち)呉山に之(ゆ)き終る所を知るなしとある(『大清一統志』一二四)...
南方熊楠 「十二支考」
...それは単なる郷愁や回顧の物語に終るものでないことをお約束しておきたい...
柳田国男 「故郷七十年」
...「おれのわざはこんな山の中に封じられて終るような小さなものではないと...
吉川英治 「増長天王」
便利!手書き漢字入力検索