...夜巡回に来て二階の梯子段をかたかた昇って行く時なぞに...
大杉栄 「続獄中記」
...甚だしきは梯子段(はしごだん)の中途や...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...中二階をさして梯子段(はしごだん)を上って行くわが子の姿を見えなくなるまで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...海に浮かんだ徒刑場の梯子段(はしごだん)を二人ずつ上ってゆくのだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...二階へのぼる梯子段の下まで来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...トントンと梯子段の途中まで上って来ては...
中里介山 「大菩薩峠」
...梯子段(はしごだん)のような所をぐるぐる廻わらされた時...
夏目漱石 「草枕」
...廊下伝いに梯子段の下まで行って...
夏目漱石 「三四郎」
...梯子段に腰をおろして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...同じ梯子段から逃げるなどといふことは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...梯子段の側には三疊の薄暗い部屋があつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの梯子段でせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...玄関へ背を向けた梯子段の下には...
林芙美子 「瀑布」
...梯子段に置いてある日本封筒をとり上げると...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...「必(きっ)と本田さんだよ」ト言いながら狼狽(あわ)てて梯子段(はしごだん)を駈下(かけお)りてしまッた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...梯子段の在所と云ひ...
牧野信一 「緑の軍港」
...一しょに梯子段を降りて...
森鴎外 「心中」
...梯子段を駆け降りて行きました...
夢野久作 「クチマネ」
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