...彼は果然と勝利を手に入れた...
...その試験の結果を知って、彼女は果然とした表情をした...
...果然とした決断をすることが大切だ...
...果然とした態度を取らなければ、相手に優位性を与えてしまう...
...声をかけられた瞬間、彼女は果然と立ち上がった...
...菊池の小説は菊池の気質と切り離し難い物である あの粗は決して等閑(なほざり)に書き流した結果然るのではない...
芥川龍之介 「雑筆」
...果然なにか手先に触れた...
海野十三 「火葬国風景」
...儂のことを蠅男と呼ばわりおったッ」老紳士は果然(かぜん)鴨下ドクトルだったのだ...
海野十三 「蠅男」
...――果然、机の上の手紙はナイフの尖(さき)に突き刺されたまま、静かに上にのぼって来た...
海野十三 「流線間諜」
...政変は必らず彼れの帰朝後に起る可きを予想したりき果然彼の帰朝と共に一個の公問題は政変の前駆となり出でたりき曰く大隈を外務に入れ松方を大蔵に挙ぐるは戦後に経営を全うする刻下の急要なりと而して彼は此問題の発議者として数へらるゝのみならず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...果然! がらりと拍子をかえた茂太郎は...
中里介山 「大菩薩峠」
...果然! 寝棺の一端が動き出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...長いことでございますが……」果然! これはお喋(しゃべ)り坊主の弁信でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...果して鉢合せ――「友さん」「お前(めえ)」果然...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひとつ交渉だけをしてみていただけますまいか――それと」果然――お銀様もまたロマンチストでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...何か栗鼠(りす)属のもので真の果然でない...
南方熊楠 「十二支考」
...※に似て大なるは果然(かぜん)なり...
南方熊楠 「十二支考」
...例の「果然満天下の熱狂的歓迎」とか「予約者殺到期日切迫」などと諸新聞紙上に...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...かかることもあろうかと、かねて隠しておいた弩弓隊(どきゅうたい)や鉄砲隊の埋伏(まいふく)の計が、果然、図にあたったのである...
吉川英治 「三国志」
...「――全軍突撃」という秀吉の命令は、実に、この銃声が揚ってから後に届いたものであり、明智方もまた、敵の動きに反動を起して、果然、川を渡って来たものだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...果然(かぜん)――うす曇りの...
吉川英治 「新書太閤記」
...果然...
吉川英治 「新書太閤記」
...裏面に一ツの栓があって、それを抜くと中は空洞、果然、その中に豆粒大の紙丸(かみだま)があった...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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