...彼は果然と勝利を手に入れた...
...その試験の結果を知って、彼女は果然とした表情をした...
...果然とした決断をすることが大切だ...
...果然とした態度を取らなければ、相手に優位性を与えてしまう...
...声をかけられた瞬間、彼女は果然と立ち上がった...
...誤れる發達と誤れる教養とにあるのである」(第十章)と――果然...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...果然なにか手先に触れた...
海野十三 「火葬国風景」
...果然彼は猿から進化した恒久の人間にあらずして...
海野十三 「軍用鼠」
...果然(かぜん)、昌木教授の表情が変って来た...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...果然真一真二のような両頭児なのだよ...
海野十三 「三人の双生児」
...果然(かぜん)、二つはピタリと合って、一つのものになった...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...――果然、僕はポケットから小型の懐中電灯を取出すが早いか、サッと第三の男の身体を照らした...
海野十三 「深夜の市長」
...果然(かぜん)その袋小路の入口へきた...
海野十三 「西湖の屍人」
...拡げて調べてみると、果然活字の上に、赤鉛筆で方々に丸がつけてある...
海野十三 「蠅男」
...そして、みんなが怯えながら待っている間に、その終局は果然、やってきた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...声を掛けようかと思ったが鳥を驚かしてはならぬと思うて控えていると果然鴫(しぎ)は立った...
寺田寅彦 「鴫つき」
...政変は必らず彼れの帰朝後に起る可きを予想したりき果然彼の帰朝と共に一個の公問題は政変の前駆となり出でたりき曰く大隈を外務に入れ松方を大蔵に挙ぐるは戦後に経営を全うする刻下の急要なりと而して彼は此問題の発議者として数へらるゝのみならず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...果然彼は墻壁(しょうへき)の欠所(けっしょ)に吶喊(とっかん)して来た...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...孔明の軍は果然移動を開始した...
吉川英治 「三国志」
...果然、時代はこの山中の老学者の夢をよろこばせてきた...
吉川英治 「私本太平記」
...わしのわがままはゆるしてくれよ」果然(かぜん)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...果然、内訌(ないこう)の疾患は遂に膿(うみ)を出した...
吉川英治 「新書太閤記」
...窮鳥(きゅうちょう)、梁山泊(りょうざぱく)に入って、果然(かぜん)、ついに泊軍(はくぐん)の動きとなる事独龍山(どくりゅうざん)は、梁山泊(りょうざんぱく)を去ること、さして遠い地方ではない...
吉川英治 「新・水滸伝」
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