...次のような文章が返り点のついていない漢文で認めてあった...
海野十三 「軍用鮫」
...これはすぐになおる」南側の男は筆を執って十と九との間に返り点をつけて...
田中貢太郎 「北斗と南斗星」
...彼女は二つのおなじ英語の書籍を持って、一つにはすっかりと一字一字仮名をつけ、返り点をうち、鵜呑(うの)みの勉強をはじめた...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...ズット以前に理学士乙骨太郎乙氏が返り点を施し活字版一冊として我邦で出版した事があった...
牧野富太郎 「植物記」
...その倉石君が近年漢文を返り点によって日本読みにすることに反対してそのまま支那音で読み下すべきことを主張し...
三木清 「読書遍歴」
...又は返り点の付くような文字はまっすぐに書くとかいう類の...
柳田國男 「書物を愛する道」
...三才図会となると返り点も頼みにならない頭で...
山本周五郎 「新潮記」
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