...田舎(いなか)の親戚(しんせき)へ泊まっている間に「梅暦(うめごよみ)」をところどころ拾い読みした記憶がある...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...此(こ)の頃(ころ)に愛読した為永春水(ためながしゆんすゐ)の「梅暦(うめごよみ)」を思出(おもひだ)した...
永井荷風 「すみだ川」
...この頃(ごろ)に愛読した為永春水(ためながしゅんすい)の『梅暦(うめごよみ)』を思出した...
永井荷風 「すみだ川」
...落葉 薄田泣菫著 照葉狂言 泉鏡花著今戸心中 広津柳浪著 三人妻 尾崎紅葉著一葉全集 樋口一葉著 柳橋新誌 成島柳北著梅暦 為永春水著 湊の花 為永春水著即興詩人 森鴎外著 四方のあか 蜀山人著うづら衣 横井也有著 霜夜鐘十時辻占 黙阿弥著其他深く考へず...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...戲作者爲永春水(ためながしゆんすゐ)述るところの「梅暦(うめごよみ)」の色男丹治郎などは...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...私は是より先春色梅暦(しゅんしょくうめごよみ)という書物を読んだ...
二葉亭四迷 「平凡」
...これの知り初めが即ち此春色梅暦(しゅんしょくうめごよみ)で...
二葉亭四迷 「平凡」
...次の日も「梅暦」で夜も日も明けないらしかった...
正岡容 「小説 圓朝」
...「梅暦」ももうおしまいになったとみえてお神さんはおしのどんを指図して台所で春の仕度に余念がなかった...
正岡容 「小説 圓朝」
...師匠が夫婦して夢中で読んでいた「梅暦」をようやく手に入れて貪るように読み耽っていた圓朝はめっきり大人びて憂いを帯びてきた目を上げて...
正岡容 「小説 圓朝」
...拙作小説「春色梅暦」を草するに際し...
正岡容 「吉原百人斬」
...春水(しゅんすい)の『梅暦(うめごよみ)』の中にありしなり...
正岡子規 「俳句の初歩」
...初て梅暦を又借をして読んだ頃から後...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...梅暦(うめごよみ)の千藤(ちとう)である...
森鴎外 「細木香以」
...梅の唇(くちびる)梅暦は...
吉川英治 「梅ちらほら」
...「梅暦」読み初めし頃まもなく...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...フセ字なしの“春色梅暦(しゅんしょくうめごよみ)”をぼくは十二...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...誰にも内緒で「梅暦」や近松もの西鶴ものなどは読んでいたし...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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