...栗毛(くりげ)の口にあふれて...
芥川龍之介 「偸盗」
...小栗風葉君が時々此一心館へ...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...・こゝで寝るとする草の実のこぼれるよい娘さんがゐる村のデパートで・萩さいてそこからなんとうまい水・山寺のしづけさは青栗もおちたまゝおべんたうたべてゐるまうへつく/\ぼうし・若竹伸びきつて涼し地べたへべつたりはらばうた犬へ西日・旅のつかれもほつかりと夕月・蚊帳のなかまで月かげの旅にゐる月が山の端に安宿のこうろぎ・旅も月夜の...
種田山頭火 「行乞記」
...栗山から来ているという...
徳田秋声 「黴」
...栗原がニヤニヤ笑って近づいて来た...
徳永直 「工場新聞」
...栗野老人は、鳶職の頭、というより寧ろ仕事師の頭で、柴田家には先代の時から出入りしていました...
豊島与志雄 「古木」
...栗田氏の神祇志料に...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...三宝(さんぼう)の上の勝栗(かちぐり)をつまみながら...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...一の鳥居へ石段をおりるときふと柴栗(しばぐり)の落ちてるのをみて 栗がなったな と思って上を見た...
中勘助 「島守」
...汽車の中でみやげに買った栗(くり)を一人でさんざん食った...
夏目漱石 「三四郎」
...栗山が、わたしの事を、神様が皮肉なつくりかたをした女だと云つたけれど、わたしは、こんな処にじつとしていられない気持ちだつた...
林芙美子 「淪落」
...茹で栗を良く食べ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...長六閣下の白い毬栗頭(どんぐりあたま)が見えている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...一九の「膝栗毛」の中にも書いてありますが...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...四時二分で鵠沼を出て、五時すぎついて、新宿で一寸夕飯たべて、かえって、幸子ちゃんのところへ門の鍵やポストのものとりにたかちゃんが行っていて、私は火をおこしていたら、「おでんわです」というので黄色いドテラの上に羽織きて出かけたら、栗林氏でした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その光は次第に栗の果を膨らめてゆく...
室生犀星 「愛の詩集」
...しかも三度栗といって一年に三度ずつ...
柳田國男 「日本の伝説」
...きょうは焼栗(やきぐり)だ...
吉川英治 「神州天馬侠」
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