...『何でせう?』『栗ですよ...
石川啄木 「道」
...そなたの額(ひたひ)は栗色(くりいろ)の髮(かみ)の下(した)に悲しい...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...その周囲一面に葡萄(ぶどう)に栗鼠(りす)の模様を彫れということで御座いました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...栗丸太の枝折門(しおりもん)の口には七夕(たなばた)の短冊竹をたててあった...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...栗や柿の樹などがその上から見えて...
田山花袋 「道綱の母」
...それをば太古(おほむかし)から妖精(すだま)の車工(くるまし)と定(きま)ってゐる栗鼠(りす)と(ぢむし)とが製(つく)りをった...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...ほおずきやら烏瓜(からすうり)やら小さな栗やら色々供物(くもつ)をならべて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...鶴子が焼栗(やきぐり)を持て入って来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...どん栗と杉の葉をならべて日記をつけてるとき南の浦にばさばさと水を打つ音がして鳥の群がおりたらしかった...
中勘助 「島守」
...栗(くり)の木(き)の側(そば)に木(き)の枝(えだ)を杙(くひ)に打(う)つて拵(こしら)へた鍵(かぎ)の手(て)へ引(ひ)つ掛(か)けた桔槹(はねつるべ)が...
長塚節 「土」
...風は栗いろの額を洗つてゐた髪を飛ばして...
仲村渠 「舳」
...去年は古ぼけた栗島澄子や高尾光子の絵葉書なんか飾つてあつたものですが...
林芙美子 「シベリヤの三等列車」
...火中の栗を拾わせようとしたな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...四月の栗の樹のつぼみが一時に咲き乱れたように捲毛のままで垂らしている人もあり...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「剣のうた」
...そのうち耕助がも一つの藪(やぶ)へ行こうと一本の栗(くり)の木の下を通りますと...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...允成が栗山の門に入ったのは...
森鴎外 「渋江抽斎」
...しかし栗原郡誌を見ると...
柳田国男 「年中行事覚書」
...ひとつ松茸(まつたけ)の汁で栗飯(くりめし)でも食わせて貰おう」気持の沈む日が続いた...
山本周五郎 「山彦乙女」
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