...一面には現代と古代と共に超脱して獨得の閲歴に其根柢を置く...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...此信仰の根柢よりして...
高木敏雄 「比較神話学」
...そうしてその根柢の道において...
太宰治 「惜別」
...学問性の追求が根柢的な動機ではありながら...
戸坂潤 「科学方法論」
...ファシズムは一般的に云えば歴史的社会的存在の根柢としての物質的な生産諸関係の把握――それが経済理論だ――から問題を始めることが出来ずに...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...マルクス主義がその原理・本質的根柢・を...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...単にその材料が物理学的(例えば機械)乃至生物学的(例えば人間的労働力)物質を根柢としているからばかりでなく...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...そしてまたそういう信念を実際に生かし得る位に恋の根柢をしっかと築いてゆかなくてはならないと思っていた...
豊島与志雄 「運命のままに」
...実に根柢(こんてい)より自国の特色と伝来の文明とを破却(はきゃく)した暴挙といわねばならぬ...
永井荷風 「日和下駄」
...私の理性が築き上げたものを感情は直ちに根柢から破壞し去るのであります...
長塚節 「教師」
...ゲゼルシャフト的な抽象的な社会においてはこのような名誉心は根柢のないものにされ...
三木清 「人生論ノート」
...我々の表現作用の根柢にはデモーニッシュなもの...
三木清 「哲学入門」
...從つて有機的發展の思想を根柢とする歴史學にあつては理解の技術たる解釋學が最も基礎的な方法である...
三木清 「歴史哲學」
...然しながらこのやうな研究と雖もその根柢に於て事實としての歴史の上に立つてゐるばかりでなく...
三木清 「歴史哲學」
...市民生活のモラルの根柢をゆすぶっているとき...
宮本百合子 「明日をつくる力」
...一系の哲理を根柢としたる談理は...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...かえってすべての立場の根柢に達するのである...
柳宗悦 「工藝の道」
...彼のありのままを説く思想の根柢はたぶん禅宗であろう...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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