...第二に自分は普遍的自我そのものを單に理想と見るのみならず世界根柢と見...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...しかし性質の根柢にある烈しいものが...
有島武郎 「私の父と母」
...これを根柢(こんてい)より破壊せんと欲するものに外(ほか)ならぬ...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...然るにその根柢を為して居る現実が...
田山録弥 「文壇一夕話」
...竟に然(きぜん)として宇宙の根柢より来たれるを確めたり...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...人間的衝動の根柢理論として実在社会学(Realsoziologie)が成り立ち...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...精神と衝動との――夫は要するに天国と地獄との対立からの類推だと云って好いが――根柢的な区別は廃止されなければならない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...絶対主義的立場(整合)と相対主義的立場(整合)とはその根柢的な論争にも拘らず...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...そしてかく遊離せしめられた事物へ一応根柢と思われそうな外見上の固定性を与えるという性質を有つ条件を...
戸坂潤 「科学方法論」
...最も根柢的な内容であると共に...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...当時世界観の新しい観点になるまでに台頭しつつあった実証的な自然科学――生理学乃至物理学――を一般理論の根柢としていたのであったから...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...そうした歴史的社会の物質的根柢に触れた因果の説明はこの場合少しも問題にされない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...社会成立の根柢に宗教的なるものが働いているのである...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...先ずその根柢(こんてい)たるべき日常語を改訂し...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...我々の表現作用の根柢にはデモーニッシュなもの...
三木清 「哲学入門」
...その根柢に於て事實につながるものとして把捉されてゐるのである...
三木清 「歴史哲學」
...物の根柢(こんてい)を動かしつづけている栖方の世界に対する...
横光利一 「微笑」
...従ってあらゆる都市の経営が根柢(こんてい)を欠いている...
和辻哲郎 「『青丘雑記』を読む」
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