...死は其人の生を根柢から虚無に歸せしめるからである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...この人道の根柢(こんてい)をさえ忘却する事なくんば...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...素より希臘神話の性質として、かの神話的記事の中には、多くの天然的分子を発見し得可く、従て其記事の、天然的解釈を施し得可き、十分の余地を有することは、既に神話学者の屡ば論ぜし所にして、悉く之を人事神話として解釈する能わざるも、更に他の一面より観察するときは、其神話の根柢に、一種の社会観の伏在することも、また等しく争う可からざる事実なるを知る...
高木敏雄 「比較神話学」
...そして好い根柢(こんてい)を植え附けたのであった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...偉大なる信念の根柢(こんてい)には...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...* カントはそこで経験の根柢に「アプリオリ」を入した...
戸坂潤 「科学論」
...日本に於ける前資本主義的文化のイデーと資本主義後の近代的文化のイデーとの対立が根柢に横たわっているからだが...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...最も根柢もあり切実でもあるのだ...
戸坂潤 「読書法」
...元来事(こと)の起りが宗教にも道義にも乃至(ないし)一般人類に共通な深い根柢を有した思想なり感情なり欲求なりに動かされたものでない以上...
夏目漱石 「点頭録」
...存在即本質の根柢という意義でなければならない...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...生活の根柢してゐる精神にだけ...
萩原朔太郎 「詩に告別した室生犀星君へ」
...その根柢においていずれも『源氏』を模倣するかで...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...ゲゼルシャフト的な抽象的な社會においてはこのやうな名譽心は根柢のないものにされ...
三木清 「人生論ノート」
...かかる兄弟主義の根柢は全く「同一念仏無別道故」である**...
三木清 「親鸞」
...事實としての歴史は存在としての歴史の如何なる歴史的時代の根柢にもあると考へられねばならぬに拘らず...
三木清 「歴史哲學」
...我々の如く存在と意識との根柢に事實といふものを認めてのことでなければならない...
三木清 「歴史哲學」
...一系の哲理を根柢としたる談理は...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...根柢にはその理想が何らかの形で流れていると...
横光利一 「夜の靴」
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