...併し自分は根柢に於いて彼と我との間に天稟の相違あることを忘れてはならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...もつと根柢のある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...何よりも先づ僕の缺點を根柢から認識して呉れることである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...まずその根柢たる理科的精神を養成して...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...此信仰の根柢よりして...
高木敏雄 「比較神話学」
...偏狭なる道徳上の議論にして神話の根柢に横れる...
高木敏雄 「比較神話学」
...然るにその根柢を為して居る現実が...
田山録弥 「文壇一夕話」
...根柢に方法が働いていないとは考えられない...
戸坂潤 「科学方法論」
...カントが直観空間を以て他の一切の空間の唯一の根柢とした精神は...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...一切の経験的認識の根柢も亦...
戸坂潤 「辞典」
...文芸的認識に於ける模写機能の特性についての分析が根柢におかれ得るように...
戸坂潤 「認識論としての文芸学」
...さてこの自由なるものに就て学術的に冷静にその根柢を論じたのは恐らくミル氏に優る者はあるまい...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...根柢において他者への單なる憧れの性格を保つのである...
波多野精一 「時と永遠」
...養生論の根柢には全自然哲學がある...
三木清 「人生論ノート」
...このものが種々なる意識形態の根柢となって...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...一切の唯物文化は根柢から覆(くつが)えされ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ここの仕事は初めは見た目は楽だがだんだん薬品が労働力を根柢から奪っていくということに気がついた...
横光利一 「機械」
...念い希う根柢の民族の心を知るより法はない...
横光利一 「旅愁」
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