...愛はその根柢から揺(ゆら)ぎ動くだろう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...社会の根柢を為すのである...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...此信仰の根柢よりして...
高木敏雄 「比較神話学」
...私などは僣越にも日本の思潮が根柢から変つたなどゝ思つた...
田山録弥 「雨の日に」
...批判主義=認識論は科学が立ち而も科学自身は自覚していない科学の根柢を鮮明にしてやらねばならないと考える...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...第三は学問が有つ世界形象が如何なる根柢の上に成り立っているか――科学的世界の基礎――を説明する...
戸坂潤 「科学方法論」
...その存在論的根柢はかく解釈されることが出来ると思う...
戸坂潤 「科学方法論」
...初め金融ブルジョアジーは終局に於て根柢的な金融恐慌を信じることが出来なかったと全く同様に...
戸坂潤 「技術の哲学」
...物質文明や福利厚生の根柢にはなるが...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...より広範な・より根柢的な・根拠に立っているのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...科学の弁証法的構造の根柢があるといわねばならぬ...
三木清 「哲学入門」
...知識の倫理の問題は認識の根柢には意志があるという主張から導かれることができるであろう...
三木清 「哲学入門」
...かやうな辯證法的關係の根柢となつてそれを現出せしめるものは...
三木清 「歴史哲學」
...そして我々はまさにこの關係のうちに凡ての歴史的なものが運動的發展的であることの根柢が存すると主張する...
三木清 「歴史哲學」
...そして歴史敍述はその根柢に於て史觀に規定されることによつてイデオロギーとしての性格を擔はせられることとなる...
三木清 「歴史哲學」
...歴史の根柢たる事實は單に心理的なものでない...
三木清 「歴史哲學」
...モンテーニュの思想の本質根柢が捕捉されよう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分は是(これ)等の趣味の根柢(こんてい)になつて居る物が何であるかを早く知りたい...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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