...汝根柢に到らずして...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...――かくてこのように根柢的な批判性に於て...
戸坂潤 「科学方法論」
...より根柢的に見る時...
戸坂潤 「科学方法論」
...やがて中世に於ける哲学一般(キリスト教哲学)の根柢をなすのだが...
戸坂潤 「科学論」
...成立に於ては常識的概念はより根柢的でなければならない...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...これが今日ブルジョア民主主義が代表する自由主義(ブルジョア自由主義)の概念的根柢をなす...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...この制作方法が唯物弁証法的認識(それは理論と科学とのものだ)と根柢的に連関し...
戸坂潤 「思想としての文学」
...その根柢には之を規定するものとして愛が横たわっていると説かれている...
戸坂潤 「辞典」
...のみならずこれは与えられた既成の知識を根柢的に組織立てる筈のものであるから...
戸坂潤 「辞典」
...多少とも社会哲学的な根柢を持っているのである...
戸坂潤 「辞典」
...自分が、自分からぬけ去って、自分を見ていると云うロマン的皮肉も、この自分から自分が距たっている云う不安も、その根柢に、そのあるべき所を得ていない知識人の嘆きが共通に流れている...
中井正一 「生きている空間」
...我々は自己存在の根柢において自己矛盾である...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...相互限定ということが根柢にあり...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...彼の立場は根柢(こんてい)から覆(くつがえ)されたものといっていい...
吉川英治 「黒田如水」
...中国経略の前途をも根柢(こんてい)から危うくさせたものといえる...
吉川英治 「新書太閤記」
...目的の根柢(こんてい)は一つだが...
吉川英治 「新書太閤記」
...また日本人は楽天的であるゆえに厭世観を根柢とする仏教を咀嚼し得るはずはなかったという主張も...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...天平美術の様式の最奥の根柢はこれを天平時代の精神に求めなくてはならぬと思う...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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