...併し天才としての自覺を人間としての自覺の根柢の上に築くことを知れる者は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...根柢(こんてい)より破壊せられたごとく...
伊藤左千夫 「春の潮」
...直ちに天地の組織と社會の根柢とを革新する宇宙觀...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...この愛を根柢(こんてい)とせざる時...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...皆なその根柢の生滅の心理に深く触れて行つてゐるのを私は見る...
田山録弥 「生滅の心理」
...それを根柢から引くり返したのが...
田山録弥 「明治文学の概観」
...その考え方の中にはどこかやはり「人柱」の習俗の根柢(こんてい)に横たわる思想とおのずから相通ずるものがあるような気がする...
寺田寅彦 「柿の種」
...後者は創見ある有名な仮説(カント・ラプラスの星雲説)に立脚して自然の終局の根柢を説明しようと企てた点に於て...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...何となればそれは歴史社会的制約に於てより根柢的な基礎概念であるから...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...ファシズムは一般的に云えば歴史的社会的存在の根柢としての物質的な生産諸関係の把握――それが経済理論だ――から問題を始めることが出来ずに...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...この関係は相当根柢的なもので...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...認識はこの根柢から生産される...
戸坂潤 「辞典」
...絶対矛盾的自己同一的世界の個物として我々は自己成立の根柢において自己矛盾的なのである...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...養生論の根柢には全自然哲学がある...
三木清 「人生論ノート」
...娯楽の観念の根柢(こんてい)にも形而上学(けいじじょうがく)がなければならぬ...
三木清 「人生論ノート」
...かえってすべての立場の根柢に達するのである...
柳宗悦 「工藝の道」
...鼻の表現の変化の根柢を作っている事は...
夢野久作 「鼻の表現」
...自分は是(これ)等の趣味の根柢(こんてい)になつて居る物が何であるかを早く知りたい...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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