...彼女は柔弱な体つきで、寒い日にはいつも風邪をひいている...
...この国の柔弱な法律は犯罪者に手ごわい刑罰を与えることができない...
...韓国式柔道は打撃技術を封じて距離を取ることが特徴で、柔弱な相手にも対応できる...
...内面が柔弱な人ほど、優しさや寛大さに溢れていると思う...
...セキュリティ対策が柔弱だと、ハッカーによる攻撃を受けやすくなってしまう...
...しかし小金吾は人から柔弱な...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...柔弱な思想などを好んでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しからば文明国にては文明の進歩とともに強力が減退してますます人が柔弱になるかというに...
新渡戸稲造 「自警録」
...永く帝室を柔弱ならしめたれば...
蜷川新 「天皇」
...その子時三郎と申す者、父親の不行屆から起つた自害を、私の所爲(せゐ)と思ひ込み、父の敵を討つのだと申して江戸に參り、私をつけ狙つて、ツイ此家の裏に住んで居ります」「此家の裏?」「八五郎親分の叔母さんの家の方ではなく、私の家を挾んで向側、詳しく言へば佐久間町三丁目寄りで、背負ひ呉服屋の時三郎」「あ、あの背の高い」「背は高いが、至つて柔弱者で、正面から私に敵名乘などを擧げる柄ではない、闇討の折でも狙つた事であらうが、その隙も無いとわかれば、隨分罪も無い女房に祟(たゝ)らないものでもあるまい」甚兵衞は内儀お徳殺しの下手人を、背負ひ呉服屋の時三郎ときめて居る樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...柔弱だつたといふ伜の菊次郎に比べて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さりとて人(ひと)の臺處(だいどころ)を這(は)ふも柔弱(にうじやく)の身體(からだ)なれば勤(つと)めがたくて...
樋口一葉 「にごりえ」
...畢竟(ひっきょう)仕置(しおき)が柔弱であったためであると言うて...
穂積陳重 「法窓夜話」
...これ東京人士の婦女子に似て柔弱なる所以(ゆえん)なり...
正岡子規 「病牀六尺」
...難あればすなわちその柔弱者を内にして...
南方熊楠 「十二支考」
...運命が我々を遊惰柔弱でもなければ退屈でもない世紀に生きさせてくれたことを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今日の習慣は我々に柔弱だと思わせる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(b)わたしはたくさんのこういう柔弱さを習慣に負う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ふだんの柔弱を滅却して...
吉川英治 「剣難女難」
...この柔弱漢(にゅうじゃくかん)を!」五孔明がこれほど心から怒ったらしい容子を見たのは...
吉川英治 「三国志」
...柔弱な青侍とのみ思っていた十兵衛が...
吉川英治 「新書太閤記」
...柔弱な兄とはちがうつもりですから」「そこはわしも信頼しておる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...貴さまは柔弱でいかん」というのが毎度のお談義の主題であったようである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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