...ことに、板倉本家は、乃祖(だいそ)板倉四郎左衛門勝重(かつしげ)以来、未嘗(いまだかつて)、瑕瑾(かきん)を受けた事のない名家である...
芥川龍之介 「忠義」
...始終貞之助や板倉に靠(もた)れかかったり背負われたりしたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...貞之助たちは二階の撮影室に請ぜられて、泥水の中から引き上げて来たサイダの接待に与(あずか)ったりしたが、妙子はその間に泥と雨水の滲(し)み透ったヴォイルの服を脱いで体を拭(ふ)き、板倉の注意で、彼の妹の銘仙の単衣(ひとえ)を借りて着た...
谷崎潤一郎 「細雪」
...こいさんをも板倉をも責めてみましたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...板倉を宅へ寄せ着けないようにするにはどうしたらよいか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...板倉のあの冗談の云い方や...
谷崎潤一郎 「細雪」
...………こいさん板倉とそんな口約束しただけで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...―――彼女が奥畑と板倉との間をどう云う風に泳いで行きつつあるのかと云うことを...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今日は板倉に関することなので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...板倉がどうしたのん? 何でこいさんが帰って来るのん? と...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あの板倉の何処を押せばこう云う卑屈な音(ね)が出るのかと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...板倉と云う人のことから最近啓坊が勘当されたことまで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...子供達は聞きゃしません」「燭台を取払わせたのは?」「それは板倉屋の旦那でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「板倉屋でないとすると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...下手人はどう考えたって板倉屋だ」「兄哥の見込みをどうのこうのと言うわけじゃねえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あちこち漁(あさ)つたやうです」「御藏前の板倉屋の話の出ることはなかつたか」「そんな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...板倉屋のお絹を殺したのは誰だ」「それはわかつてゐるぢやありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今月は板倉侯が老中の月番であるが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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