...未熟さの意識だのに悩んだってかまわない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...無論知識のこの不完全さ未熟さの弁解にはならぬ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...シナリオ・ライターのみずからの訓練の未熟さを示すほかの何ものでもなかったといえるであろう...
中井正一 「映画と季感」
...「芝居」の神田の未熟さがつく/″\いやんなった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その点になれは彼の未熟さは自他ともに欺くことは出来なかった...
本庄陸男 「石狩川」
...本質的な未熟さとしてあるのは...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第一巻)」
...「一つの芽生」に暗示されている環境そのものから来ている無力と未熟さによって...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第一巻)」
...この未熟さに拍車をかけて...
宮本百合子 「一票の教訓」
...自身の未熟さを思えばそれは手も足もどこに向って伸してよいか分らないようになるのが当り前と思う...
宮本百合子 「女の歴史」
...未熟さが現れていたのだと思われます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...やはり過剰であることにあらわれている著者の未熟さを云うより...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...若くて書きはじめた者は、自身の未熟さ、しぶさ、すっぱさみんなかくもののうちに露出しつつ風浪のなかで、育つものなら育って来るから、一つの完成の線に止っていられなくてその点ではなかなか荒くのびて来ます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この点で化学は未熟さを匿(かく)すことは出来ません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...人間としての未熟さを忌憚(きたん)なく出している...
吉川英治 「新書太閤記」
...いまはまったく自分の独りよがりな棒術の未熟さを覚(さと)ったものか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...この苦(にが)い自分の未熟さが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...自分の未熟さを、ここにも見出して、彼は大人の前に小さく羞恥(はにか)んでしまう一箇の未成年者でしかなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...このぎこちない少年の未熟さを嘲笑うのだった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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