...それには未だ少し信仰が足りないように見えた...
有島武郎 「クララの出家」
...未だ早いじゃないか」「早いことがあるもんか...
田中貢太郎 「鮭の祟」
...其の人物經歴共に未だ多く人に知られずと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...未だ政治家の任務に付て自己の伎倆を信ずる人に非ず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...けれど、彼と彼女との間には、未だ嘗て、結婚のことは固より、愛情のことも語られませんでした...
豊島与志雄 「乾杯」
...未だ同志にも語りませぬが...
直木三十五 「南国太平記」
...あの明細が、未だ、届いていん」「届かぬ筈で、ありゃ、内二百両が、芸妓(げいこ)に化けた」「又、出来たか」「出来たと思うたら、逃げられた」将曹は、脣を尖らした...
直木三十五 「南国太平記」
...未だ頭の中で醒めきっていなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...切り開いた許りで未だ舗装してない道路である...
牧逸馬 「双面獣」
...然し未だ余分の賭金を持つてゐるのかね?」「奴等のことだから何時もイカサマ術を用ひて分捕つてはゐるんだが...
牧野信一 「鬼の門」
...未だそんなことを云つてゐる...
牧野信一 「競馬の日」
...未だ可成り賑つてゐた...
牧野信一 「公園へ行く道」
...私は未だそのときやつと十五歳だつた...
正岡容 「大正東京錦絵」
...近路古琴の二人の事は未だ考へない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...然るに未だ幾(いくばく)ならずして祭酒錦峰が歿し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...作者の用意は未だ至らないと云ふだらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...未だかつて聞かれたことがない」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...学者にさえ未だにそういう人が多いのは誠にこまる...
柳宗悦 「民藝四十年」
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