...彼の話はいつも月並調でつまらない...
...この広告には月並調のキャッチコピーが並んでいる...
...会議のプレゼンテーションはあまりにも月並調で深みがない...
...彼女の書く小説は月並調のロマンス作品が多い...
...私は月並調の言葉で感謝の気持ちを伝えた...
...俗気十分にして月並調の本色(ほんしょく)を現はせり...
正岡子規 「俳諧大要」
...称して月並調といふ...
正岡子規 「俳諧大要」
...学生時にあるいは月並調を模し自ら新奇と称す...
正岡子規 「俳諧大要」
...もっとも月並調が京から来て江戸に広がったというではないでしょう...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...現にその選句を見ても時として極めて幼稚なる句あるいは時として月並調に近い句でさえも取ってある事がある...
正岡子規 「病牀苦語」
...所々に月並調の分子を孕(はら)んで居る...
正岡子規 「病牀六尺」
...極端な月並調ばかりの句を見て居てかやうな句を不注意に見過す人が多いが...
正岡子規 「病牀六尺」
...また同じ帳面に居鷹の横雲に眼や時鳥(ほととぎす)糠雨(ぬかあめ)に身振ひするや原の雉子(きじ)畑打のひまや桜の渡し守などいふ句は已に月並調に落ちて居る...
正岡子規 「病牀六尺」
...月並調を知らずして徒(いたずら)に月並調を恐るるものはいつの間にか月並調に陥り居る者少からず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...山吹やいくら折つても同じ枝 子規山吹や何がさはつて散りはじめ 同の二句は月並調にあらずやと...
正岡子規 「墨汁一滴」
...かういふ主観的の句を月並調とするならば鶴の巣や場所もあらうに穢多の家 子規なども無論月並調の部に入れらるるならん...
正岡子規 「墨汁一滴」
...以上の句人のも自分のも余は月並調に非ずと思ふ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...余が月並調と思へる句は左の如き句なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...二日灸(ふつかきゅう)和尚固(もと)より灸の得手 碧梧桐草餅や子を世話になる人のもと 挿雲手料理の大きなる皿や洗ひ鯉 失名など月並調に近きやう覚ゆ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...芭蕉(ばしょう)の春もやゝけしきとゝのふ月と梅 芭蕪なども時代の上よりいへば月並調の一語を以て評し去ること気の毒なれど今日より見れば無論月並的の句なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...また「帰り来る夫の咽(むせ)ぶ」といふは趣向のきはどき処に厭味ある者なれば全く趣向を変へねば月並調を脱する能はざるべし...
正岡子規 「墨汁一滴」
...(五月一日)『宝船』第一巻第二号の召波(しょうは)句集小解(しょうかい)を読みて心づきし事一つ二つ紙子(かみこ)きて嫁が手利(てきき)をほゝゑみぬ「老情がよく現はれてゐる」との評なれど余はこの句は月並調に近き者と思ふ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...月並調にあらずや...
正岡子規 「墨汁一滴」
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