...入監後に於ける彼等の言動は極めて靜肅にして未だ曾て一囘の注意を與へたる事なし...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...曾て知人がイタリヤのパレートの業績を話しながら...
戸坂潤 「思想としての文学」
...カントが曾て啓蒙を説明したようなやり方――理性の自由な使用――では...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...ヴェリチャーニノフは、曾ては自分も、この小曲を立派に歌いこなせたことのあるのを記憶していた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...是れ曾てビスマークの實行したる理想にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...故に彼れを目して自由民權の創見者と爲す可き乎彼れは曾て木戸大久保諸氏と大阪に會合して議する所あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...余は曾て侯は出處に巧みなる人なりと評したることあり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...曾て民黨に推薦せられて衆議院議長と爲り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...伯は曾て此の理想によりて改進党を組織し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...顧ふに閣下は彼れが曾て急激なる自由主義の論者として慓悍猛戻なる言動ありしを記憶し以て其の今日に於て反つて閣下等の主張せる国家万能主義を迎合するの態度を意外とするならむ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...わたくしは曾て米国に在った時米国の俳優の演ずるモリエールの戯曲を聴くことを好まなかった...
永井荷風 「帝国劇場のオペラ」
...曾ては確かに百姓として...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...曾て乃木大將が腹を切つて死んだ頃...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...曾て久保田君が淺草田原町に居た頃...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...曾て感じたことのない昂奮が私の人形に対する憧がれを以前にもましてかり立てるのをどうすることもできなくなつた...
三好達治 「オルゴール」
...わたくしは未だ曾て見ない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...当時未だ曾て梅子(ばいし)の黄なるを見るに及ばなかつたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...未だ曾てなかったのである...
夢野久作 「暗黒公使」
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