...曾て西貢米(さいごんまい)輸入――失敗であつたが――を計畫した時にもあひ棒であつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...曾ては丸でその名聲が轉倒してゐたと云ふ時代もあることを思へば...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...曾て百尋の繩を下しけるに...
大町桂月 「十和田湖」
...×曾ては、かういふことを人も言ひ自分も言つた...
田山録弥 「黒猫」
...曾てある秋の朝、つい門前(もんぜん)の雑木林(ぞうきばやし)の中でがさ/\音がするので、ふっと見ると、昨夜此処に寝たと見えて、一人(ひとり)の古い印半纏(しるしばんてん)を着た四十ばかりの男が、眠(ねむ)たい顔して起き上り、欠伸(あくび)をして往って了うた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...曾て「文学する」という云いまわしが文壇の若い層で...
戸坂潤 「科学と科学の観念」
...新聞は曾て昔の我が国に於けるブルジョアジーの所謂大新聞――政治新聞――が理想としたような...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...曾て屬僚中の頑冥派なりとの目ありたればなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...農商務省は曾て品川子の大臣たりし時...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...曾て超然として政界の外に高踏したりとせよ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...精神常に活動して老て益々壮んなるに在り伯曾て人に語て曰く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...曾て渝らざるの政治家なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...曾て人と争うことなく...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...曾て短册などに筆を染めた事がないのであつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...渠等は曾て小石川植物園に於て...
八面樓(宮崎湖処子) 「泉鏡花作『外科室』」
...これは曾て『サンデー毎日』に書いたことがあるが...
室生犀星 「庭をつくる人」
...鶯谷は曾て吉原に於て蘭軒と相識になり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...曾て自分等が細君を上野の花見かたがた目下開會中の博覽會見物に誘ふたことがある...
若山牧水 「一家」
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