...曾て愛した自然を厭離した...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...管野すがも曾て在社したり...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...曾ても知らぬ女(ひと)なれど...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...1 I.A. Richards :Basic in Teaching : East and West(1935. Psyche Min.), pp. 82-3.又曾て數學を修めたことのある詩人で批評家のエムプソン(William Empson, 1906-)氏も...
高田力 「ベーシック英語」
...曾て自分から言つた事はないのです...
竹久夢二 「秘密」
...曾ては文化の概念に就いて...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...曾て内務省警保局で(但し局長個人の名義に於てではあったが)...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...だから私は之を曾て非技術的範疇だとも云ったことがある(拙著『技術の哲学』〔本全集第一巻所収〕)...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...彼れ又曾て人に語りて曰く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼れは曾て笑ひたることなく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...余は曾て侯は出処に巧みなる人なりと評したることあり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の相献酬するや又唯だ詐術を是れ事として曾て利害存亡を倶にするの誠実あることなし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...公は曾て独逸に留学して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...曾て小杉卓二の胸に芽生えた疑問が...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...私は曾て作家的立塲から次の三部門に分つて考へた事がある...
槇本楠郎 「プロレタリア童謠の活用に關する覺書」
...曾て富士川游さんは其一部を抄写したが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...道夫さんは曾て医を柏軒に学んだ人である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その未だ曾て世に公(おほやけ)にせられなかつた史実なるが故を以て...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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