...従ってその軌道を曲げるような抑制を受けるまでには太陽から最も遠い距離まで投げ出されるというのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...宇治は薄い肩を前方に曲げるようにして歩かねばならなかった...
梅崎春生 「日の果て」
...今更他の力や瞬間的な感傷のためにそれを曲げることは出来ない...
梅崎春生 「日の果て」
...反対の側へ曲げる位にせねば効がない...
丘浅次郎 「改善は頭から」
...嬉しさに覚えず綻(ほころ)びかゝる口もとを強く圧(へ)し曲げるやうにして気難(きむつか)しい顔を拵(こしら)へた...
薄田泣菫 「茶話」
...自分の性行を曲げることは私(あし)には出来ない...
高浜虚子 「子規居士と余」
...己(じぶん)の意志を曲げるのは嫌いです」「脅迫なんかしやしないじゃありませんか...
田中貢太郎 「警察署長」
...鴉がすぐ耳元で歌っている歌に合わせて頸を曲げるぐらいは何でもないことかもしれない...
寺田寅彦 「鴉と唱歌」
...故意に真実を曲げることさえしかねなくなってしまった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...騒げば騒ぐほどこっちがその拳を自分の方へ向けてこう曲げるものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...この意外は強(し)いてつむじを曲げるほどの意外ではなかったと見え...
中里介山 「大菩薩峠」
...何としても古書に記された事実を曲げる訳には行かぬ...
中島敦 「名人伝」
...延ばす時も曲げる時も...
夏目漱石 「坑夫」
...私は彼の剛情を折り曲げるために...
夏目漱石 「こころ」
...膝を曲げる事がある...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...いくらか引き曲げるようにして告白した...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...切先を曲げると鍔(つば)元までくる...
山本笑月 「明治世相百話」
...強(た)ってそれを曲げるもどうかと...
吉川英治 「新・水滸伝」
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