...朝霧下りた梓川の谷を――しかしその霧はいつまでたつても晴れる気色は見えません...
芥川龍之介 「河童」
...兎に角霧の晴れるのを待つた上にしなければなりません...
芥川龍之介 「河童」
...カラッと晴れると...
石川欣一 「可愛い山」
...たちまち降ってはたちまち晴れるというような倏忽(しゅっこつ)の感じなどが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...晴れるとも曇るとも思案の付かない空が下界を蔽い...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...こゝろの中のわだかまりがいっときに晴れるのでござりました...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...明日は晴れる、晴れてくれ、晴れなければ困るといふ気分で、みんな早くから寝た、私だつて明日も降つたら、宿銭はオンリヨウだ(オンリヨウとはマイナスの隠語である)...
種田山頭火 「行乞記」
...一月廿一日雪もよひ、だん/\晴れる、そんなに冷たくはない...
種田山頭火 「其中日記」
...九月十六日雨、晴れる、曇る...
種田山頭火 「其中日記」
...降りさうで降らない、だん/\晴れる...
種田山頭火 「其中日記」
...神湊海岸砂にあしあとのどこまでつづく晴れるほどに曇るほどに波のたはむれゆく春の夜のどこかで時計鳴る遠く来てひでり雲ちぎれちぎれ六月一日曇...
種田山頭火 「松山日記」
...それが晴れると蒸暑くなって...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...僕らの疑問はすぐに晴れる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...そうそう正直に冤(むじつ)の晴れるのを待ってもいられまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...気が晴れるほど呑むは宜(い)いが...
樋口一葉 「にごりえ」
...僕たちがこれをやってる間はよく晴れるんだ...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...晴れるにきまっているんだよ...
室生犀星 「みずうみ」
...ひとしきり降るとまもなく晴れる...
山本周五郎 「契りきぬ」
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