...年少時代の春草は定めし駿走らしかつたであらう...
芥川龍之介 「続澄江堂雑記」
...(菱田春草(ひしだしゆんさう)はこの一人だつた...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...さうした溪間に萠え上つてくる春草の匂ひさへ感じられる樣な...
今井邦子 「雪解水」
...俳名春草といふ金尾種次郎氏が...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...春草等の人がいろいろなものを描いた時代を見て覚えている...
高村光太郎 「回想録」
...横山大観や菱田春草等と共に大きな日本画の改革をやり出した...
高村光太郎 「美術学校時代」
...やはらかい春草が一めんに萌(も)え出てゐて...
土田耕平 「のぞき眼鏡」
...かすかに春草の匂いのする荒野で...
豊島与志雄 「春盲」
...近江の国のささ波の大津の宮に天(あめ)の下(した)知ろしめしけむすめろぎの神のみことの大宮はここと聞けども大殿はここといへども春草の……と咽喉(のど)が裂けるほどの声で歌い出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...先生の「春草堂詩鈔」に次の如き長詩がある...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...春草の燃えたった千両坂の土堤にかがんで...
中村地平 「南方郵信」
...春草の漸く青くなりかけた庭に降り立ちました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...老人の説通りわずかに春草ある処を馬の川原毛から名を移して称うるのかと思えど...
南方熊楠 「十二支考」
...春草の「落葉」は護立侯所蔵ですし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...春草(しゆんさう)弥生(やよひ)はじめの糸雨(いとさめ)に岡(をか)の草こそ青むなれ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...あの頃の大觀や古徑や春草や誰や彼が矜持してゐた苦節とか氣概とか...
吉川英治 「折々の記」
...夭折の天才畫家としては、草坪、春草、御舟などがすぐ思ひ出されるが、その才華、天分、精進においては、靈山子もまた決してそれらの惜い人々にまさるとも劣つてゐるわけではない...
吉川英治 「折々の記」
...武山や春草のはうから依頼者の繪絹や色紙などをソツと拔いて來て...
吉川英治 「折々の記」
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