...暗くはあったが、星明りで、小路はおぼろ気に照らし出されていた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...星明りに薄(うつす)りと浮んだ阿寒山の雪が...
石川啄木 「病院の窓」
...あの高い所から覗いていたとすれば、仮令夜とは云え、星明りに、明智達の蠢(うごめ)く影を見て取るのは、不可能なことではない...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...樹木は星明りを遮って四辺は真暗だ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...星明かりに青く光る雪の斜面にかかった時...
辻村伊助 「登山の朝」
...星明かりに登る雪路は...
辻村伊助 「登山の朝」
...一面に茫(ぼう)とした星明りでした...
豊島与志雄 「彗星の話」
...暗い中にぼーっとした星明りだった...
豊島与志雄 「道連」
...星明(あきら)かなる夜(よ)最後の一ぷくをのみ終りたる後...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...伸びきった空地の叢(くさむら)と白っぽい埃の路は星明りに悶(もだ)え魘(うな)されているようだった...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...この黒い影法師(かげぼうし)は星明かりにはっきりと見えた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...月は無かつたが朧月夜(おぼろづきよ)と云つた風に薄く曇つて居る星明りの中に汽車から下(お)りて直(す)ぐ前の桟橋に繋がれた汽船へ乗移つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...星明かりぐらいでは...
吉川英治 「神州天馬侠」
...星明りをすかして...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして、星明りに、自分よりも背のすぐれて高い逞しい大法師の姿を見あげながら、どこかで見たように思った...
吉川英治 「親鸞」
...星明りとも水明りともつかず...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...で、星明りでも、互いにその姿を明瞭に認めえた筈である...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...星明りでも底がすいて見えそうなほどきれいだった...
吉川英治 「源頼朝」
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