...敢然として実行計画をたてた...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...まさかの場合は敢然として反抗しないものでもないが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...それで哲学者は敢然として「真理」のために奮起するのかと思えば決してそうではない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...彼は自分にとって恐ろしいその婦人のもとへ敢然として歩き出した...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...而も彼は常に敢然として不運と戦っていく...
豊島与志雄 「「紋章」の「私」」
...なお心中に言わんと欲することを敢然として口に出すがごときは...
新渡戸稲造 「自警録」
...その挑戦に対して敢然として応じたヘンデルは見事に勝つことが出来たが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...相手はなんであろうとぼくは敢然として挑戦に応ずるよ」照国の誠一は...
野村胡堂 「九つの鍵」
...敢然として抗議しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...敢然として立った江戸の町奴...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...敢然として断わるのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...敢然として儀十に先んじ茂兵衛にかかる)茂兵衛 (押え付けて顔をみる)お前はこの中では少しマシだ...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...敢然として樹立されました...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...学術のためとか人類文化のためとかいう名の下に敢然として非人道的な研究を断行して来たものらしい...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...敢然としてこの精神を支持し宣揚して行かねばならぬ...
夢野久作 「能とは何か」
...」彼は敢然として刺身を口に投げ込んだ...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
...いかなる外交の秘策も敢然として行いきる...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかるに彼は、すでに六、七百年の伝統を有する末期のシナ禅宗の中に飛び込むとともに、敢然として、このただひとりなる如浄を正しとしたのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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