...モーゼスは敢然として病者の介抱救護に当り...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...恐らくは彼は更に敢然として「多數」を排斥したであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...敢然として耳を傾けなかった理由が如何に明白であるよ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...敢然として実行計画をたてた...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...敢然として一つの徳心を果さんとする場合の人間は...
高田保 「貸家を探す話」
...グリゴリイが全力をあげて主人のために敢然として立ったのは...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...敢然としてそれを拒絶したので...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...その挑戦に対して敢然として応じたヘンデルは見事に勝つことが出来たが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...敢然としてこういい切るのでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...敢然として立った江戸の町奴...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あんな良い人はありません」お夏は敢然として頭を振りあげるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...敢然として陣を立て直すのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...超然として心を物外に居きながら敢然として身を物内に投じて活殺自在の働きを為し得る真人間は存外少ない...
二葉亭四迷 「旅日記」
...学術のためとか人類文化のためとかいう名の下に敢然として非人道的な研究を断行して来たものらしい...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...敢然としてこの精神を支持し宣揚して行かねばならぬ...
夢野久作 「能とは何か」
...そこで彼は圧倒的に優勢な敵に敢然として立ち向い遂に戦死した...
和辻哲郎 「鎖国」
...危険を顧みず敢然としてフロイスを庇ったのは...
和辻哲郎 「鎖国」
...しかるに彼は、すでに六、七百年の伝統を有する末期のシナ禅宗の中に飛び込むとともに、敢然として、このただひとりなる如浄を正しとしたのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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