...恐らくは彼は更に敢然として「多數」を排斥したであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...敢然として一つの徳心を果さんとする場合の人間は...
高田保 「貸家を探す話」
...彼は自分にとって恐ろしいその婦人のもとへ敢然として歩き出した...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...終わりになると彼女はいつも敢然として...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...而も彼は常に敢然として不運と戦っていく...
豊島与志雄 「「紋章」の「私」」
...なお心中に言わんと欲することを敢然として口に出すがごときは...
新渡戸稲造 「自警録」
...敢然としてそれを拒絶したので...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...敢然としてこういい切るのでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...相手はなんであろうとぼくは敢然として挑戦に応ずるよ」照国の誠一は...
野村胡堂 「九つの鍵」
...敢然として立つた江戸の町奴...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あんな良い人はありません」お夏は敢然として顔を振りあげるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...敢然として陣を立て直すのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...敢然として儀十に先んじ茂兵衛にかかる)茂兵衛 (押え付けて顔をみる)お前はこの中では少しマシだ...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...超然として心を物外に居きながら敢然として身を物内に投じて活殺自在の働きを為し得る真人間は存外少ない...
二葉亭四迷 「旅日記」
...敢然として死に面した者も尠くなかった...
牧逸馬 「運命のSOS」
...敢然として樹立されました...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...敢然としてこの精神を支持し宣揚して行かねばならぬ...
夢野久作 「能とは何か」
...いかなる外交の秘策も敢然として行いきる...
吉川英治 「新書太閤記」
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