...放擲することである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...イデオロギーの真偽を判定する論理的な原理を放擲する...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...「世間の非難に鑑みて」放擲することを政府に申し出た(一九三二年九月)が...
戸坂潤 「技術の哲学」
...人々はカントの空間理論を放擲するか...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...機械論の必然性を単純に放擲することに帰着する...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...恰もこういう本質による説明を放擲する...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...即ち論文としての資格を忘れ又は放擲する...
戸坂潤 「思想としての文学」
...その大部分がすでに銘々のやり方で夫を放擲する工夫を始めていた処だったので...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...却ってつきつめる底(てい)の探求を放擲するものであるということを...
戸坂潤 「読書法」
...万事を放擲するつもりではいたが...
豊島与志雄 「反抗」
...なんらの指導もなしに世人を放擲するわけにゆかない...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...やがて現実そのものも自棄的に放擲するような事となるのであろうか...
中井正一 「知識と政治との遊離」
...一切の文學的活動を放擲する辯疏のために書いた手紙である由が註せられてゐる...
堀辰雄 「春日遲々」
...当分あの仕事を放擲するのをすゝめたりした...
牧野信一 「熱い風」
...長男の新吉が生れぬ前に学校を放擲するとアメリカへ旅立つた...
牧野信一 「淡雪」
...気紛れや我儘で放擲するのではなくて...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...顕家は四囲の情勢から今は奈良を放擲するしかないときめて...
吉川英治 「私本太平記」
...後者は真理のために肉体を放擲することを要求する...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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