...さて改まって何といっていいか分らない...
石川欣一 「比島投降記」
...別に改まって「二人の双生児」と断る必要はない筈である...
海野十三 「三人の双生児」
...その時何か匂いましたか? どんな匂いがしたのです?」と改まって急に症状を聞き質(ただ)す...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...何を今改まって知らせるべきことがあったろうか? 朝起きてから夜眠るまでの...
豊島与志雄 「悪夢」
...何かほしい物はないかと改まって聞かれると...
豊島与志雄 「自由人」
...改まってどうしてお聞かせ申すことができますものか」「そのように言わずにぜひ頼む……月があっても光が見えぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...甚三郎を見ると急に改まって...
中里介山 「大菩薩峠」
...改まって床に就いたのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...貴様に少したずねたいことがあるのだ」「改まって...
中里介山 「大菩薩峠」
...改まってきかれるほど好きではない」「でも先生は...
中里介山 「大菩薩峠」
...お銀様が改まって呼びかけたものですから――お銀様はお雪ちゃんと呼ばず...
中里介山 「大菩薩峠」
...「兄さんはいったい嫂(ねえ)さんをどんな人だと思っていらっしゃるの」「なぜ改まって今頃そんな質問をかけるんだい...
夏目漱石 「明暗」
...月も九月に改まって間もなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そう改まって礼を云われるときまりが悪い...
野村胡堂 「眠り人形」
...わかりやすい言葉に改まって来たものらしい...
柳田国男 「年中行事覚書」
...そして改まって二夫人へこう諭した...
吉川英治 「三国志」
...半兵衛は愛(いと)しげな眼を凝(こ)らして、「兄妹(きょうだい)であるがために、却って日ごろは、ありがたいということばすらいったためしはないが、何か、改まって、今朝は礼を云いたくなった...
吉川英治 「新書太閤記」
...その継信、忠信のふたりは、昨夜、「もう生きてお目にかかる折もあるまい」と、改まって、吉次に別れをのべ、酒を酌(く)み交(か)わして寝たのであった...
吉川英治 「源頼朝」
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