...上部に棒を通して二人の男が擔いだのであつた...
石川啄木 「葬列」
...右の内第一に逮捕されし田中佐一は土地家屋を所有し相當資産ありて同志の祕密出版其他の費用をも負擔し居たるものなりと...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...鍬(くは)を擔(かつ)いで遺跡(ゐせき)さぐりに歩(ある)き...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...君主一人がこれを負擔する事となつた...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...源氏は八幡樣を擔ぎる...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...それに色々仕事を分擔させ...
内藤湖南 「章學誠の史學」
...ここからパラオへ行かうとする十人餘りが同じ樣な椰子バスケットを擔いで乘込んで來た...
中島敦 「環礁」
...まだ殘(のこ)つて居(ゐ)る蒟蒻(こんにやく)を擔(かつ)いで歸(かへ)つて來(き)て畢(しま)つた...
長塚節 「土」
...而(しか)もジリリと心にかぶさつてくる生活(くわつ)問題(もんだい)の重壓(あつ)を一方に擔(にな)ひながら...
南部修太郎 「下手の横好き」
...又は國が債務を負擔するには...
日本国 「新憲法の解説」
...――死骸を引つ擔いだ爲だ」何と言ふ慧眼(けいがん)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――藤助は豫ての打合せの通り死骸を引つ擔いで沓脱(くつぬぎ)の上に置き...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...汽船へ擔ぎこんで來たんだつていふの...
長谷川時雨 「夏の夜」
...しかしながら人間の現實的生はいつも時間性の性格を擔ふ故...
波多野精一 「時と永遠」
...蜆(しゞみ)を買ひ出しては足の及ぶだけ擔ぎ廻り...
樋口一葉 「大つごもり」
...此の醫學校の解剖學擔任の教授で...
三島霜川 「解剖室」
...錐でもみためして一寸入ればすぐ其處の擔當者を殺し...
南方熊楠 「人柱の話」
...常に善人に荷擔す...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
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