...精を盡して二勇士は屍體を擔ひ退けり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...國民の代表者としては正義を擔保するに足る是れ余が深く彼れを多とする所以なり余之れを聞く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...弊社が逸早く特許許可會社の指令を受けた事は身に餘る感激事でありますが之と同時に今迄の樣に單に自動車の事を考へるばかりではすまされない重大責任を擔ふに至つたのであります...
豊田喜一郎 「準備は出來たトヨタは邁進します」
...まづ東京横濱兩市の新聞社中特に文事の報道を擔當する記者を築地精養軒に招飮す...
永井荷風 「鴎外全集刊行の記」
...拉甸及び歐洲各國語の校正は平野小山内兩君專ら之を擔當し...
永井荷風 「鴎外全集刊行の記」
...引つ擔いで行くわけにも行くまいぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...萬一人殺しの片棒などを擔(かつ)がせられたら何うするつもりだ」「へエ――」「妹を救ひ出すとか何とか言つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いよ/\その娘が笹つ葉かなんか擔(かつ)いで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...傷ついた幽澤の宗次郎を擔ぎ込み...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...馬鹿野郎」「へエ」右手に十手を引つ擔(かつ)いで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その日出入りの鳶頭(かしら)が宰領で人足に擔がせた吊臺(つりだい)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...從つて自己を顯はにするのでなく他者を顯はにする任務を擔ひ...
波多野精一 「時と永遠」
...その愛は依然エロースの性格を擔ふのである...
波多野精一 「時と永遠」
...巨大な利害を擔ふべき頑丈な塞(とりで)...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...泉原は集ってきた人々の手を借りて旅館の一室へ擔込(かつぎこ)んで...
松本泰 「緑衣の女」
...このとき時代といふものは全體の意味を何等かの仕方で擔はせられてゐる...
三木清 「歴史哲學」
...人の肩に擔はれてくる小さな輕い華やかな店さきの...
三好達治 「草舍にて」
...二階から見下す下の通りをば番傘をさした近在の百姓女たちが葱や茄子の野菜の籠を擔いで通つてゐたが...
若山牧水 「樹木とその葉」
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