...これは一番擔保であるから...
鮎川義介 「革命を待つ心」
...そして棺を擔いだ二人の前の方の男は左の足を中有(ちう)に浮して居た...
石川啄木 「葬列」
...擔げるやうに綱をつく...
大町桂月 「三里塚の櫻」
...一は小膽にして大事を擔當するの器なく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自分等は唯器械を擔いて歩いて居ればそれでいゝのである...
長塚節 「教師」
...ふと見ると窓の外から沼崎君がホーレーキを擔いた儘微笑しながら覗き込んで居る...
長塚節 「教師」
...「鐵砲(てつぱう)でも擔(かつ)いで行(い)つて...
夏目漱石 「門」
...他人同士ぢや血と血が刄物の上で交(まじ)るのは縁起が惡いと言ひますぜ」「そんな事を擔(かつ)ぐ人もあるだらうよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...迂濶(うくわつ)に擔(かつ)ぐと命がねえぞ」「あゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...釣竿(つりざを)なんか擔いで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さては擔(かつ)がれたかな」平次は首を捻(ひね)つてをります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...主體の生の移動と共に絶えず變貌する流動的性格を擔ふ...
波多野精一 「時と永遠」
...その愛は依然エロースの性格を擔ふのである...
波多野精一 「時と永遠」
...神の働きは質料と形相との間を往來する自己實現・自己表現從つて活動の性格の擔ふ...
波多野精一 「時と永遠」
...永遠と時とは相反する性格を擔ひ...
波多野精一 「時と永遠」
...後者はそれ自身に於て寧ろ非連續の性格を擔ふ...
三木清 「歴史哲學」
...瞬間はまた永遠の意味を擔ふのでもある...
三木清 「歴史哲學」
...それでも爭(あらそ)はれぬ證擔(しようこ)は...
三島霜川 「平民の娘」
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