...圜(まる)を揚げねばなりませぬと...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...日本では天ぷら屋など昔から店さきで揚げていて...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...しかく陳じて大音を揚げてトロイア勢に呼ぶ――『接戰つよきトローエス又リキオイとダルダノイ!男兒たれかし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...折角一人前の女に仕揚げたところで...
徳田秋声 「チビの魂」
...そこでやむをえず鈴木氏も長屋氏と偕に藩庁へ引揚げたが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...バットの煙を濛々と揚げながらテレスコープにしがみ付いている...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...馬鹿馬鹿しいにも程がある」「どうぞ」健一を尻目に秘書を促して荒々しく引揚げました...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...目白の番所へ引揚げました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...身上まで入れ揚げた活き佛が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...油で揚げたやうな」「身體は」「十八貫はあるでせうね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...引揚げろ」そう言い乍ら郷太郎は駕籠へ入ると...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...間もなくタスマニヤ島へ引揚げ...
久生十蘭 「南極記」
...雪之丞、ズーッと、匕首を揚げて、爪先立ちになる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その時第三の馬また脱け出で首尾を揚げ衝き当り廻る...
南方熊楠 「十二支考」
...モー一度玉子の黄身でくるんで今度はパン粉へ転がして塩と胡椒を撒(ま)いてそれをバターなり何なりで揚げるのです...
村井弦斎 「食道楽」
...「揚げっ放しにしといたからちっとばかはしゃいでるだが...
山本周五郎 「青べか物語」
...少なくも信玄勢力圏の一端に報復を与えて引揚げても遅くはあるまい...
吉川英治 「上杉謙信」
...囲みを解いて引揚げた敵の筒井城から...
吉川英治 「剣の四君子」
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