...玉ねぎを揚げるにおいが漂って来た...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...ほどなく再び頭を揚げると...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...」女は鬢(びん)の紊(ほつ)れ毛を掻(か)き揚げながら振り顧った...
徳田秋声 「黴」
...輸入食糧を荷揚げする音が単調にガラガラガラとひびいている...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...高柳君は肺病にもかかわらずもっとも大(おおい)なる鬨を揚げた...
夏目漱石 「野分」
...何んとかして東京へ引揚げようとしたのですが...
野村胡堂 「九つの鍵」
...もう一度考え直してみましょう」「フーム」平次はそれっきり引揚げました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誰でも自由に脱出せますがね」「それも解つてる」木場から引揚げて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...薄墨華魁に入れ揚げて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...油で揚げたやうな」「身體は」「十八貫はあるでせうね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...終戦後引揚げて来て...
林芙美子 「晩菊」
...手を揚げようとすれば手が揚がる...
平井金三 「大きな怪物」
...吃驚(びっくり)して文三がフッと貌(かお)を振揚げて見ると...
二葉亭四迷 「浮雲」
...その扉絵に水島爾保布画伯が軽気珠飛揚げの図を恵んでくだすった...
正岡容 「わが寄席青春録」
...揚げものにさわるぐらい近くへ手をのばして指さし...
「小祝の一家」
...船員(のりくみ)だって船長(おやじ)が桟橋に立って片手を揚げれや百や二百は集まって来るんだ」「それあそうかも知れねえ」「だからよ...
夢野久作 「難船小僧」
...彼女の船體を揚げたばかりであつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...もはやお引揚げであろう...
吉川英治 「新書太閤記」
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