...その音は控え壁から控え壁へとひびきわたり...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...彼に代るべくここに控えているのですから...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...「ここに控えておれ」はそこへ跪(ひざまず)いた...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...給仕男が椅子の背後に控えていようと...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...実際両側に広い空地を控えたこの垣根では嵐が吹き通したり...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...第一こんな恐ろしいことを眼の前に控えていて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...小径づくりの茶庭を控えた数寄屋が建っていた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...「控えろ...
久生十蘭 「湖畔」
...……控え廻してくれ」中ノ島の岸近く...
火野葦平 「花と龍」
...それらをすっかり書きこみ、控えをとり、それから肥料配給申告書をつくり、これもなかなか面白く思いました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...鉄風 妙なレヴュ小屋をうろつくのは少し控えて貰いたいものだ...
森本薫 「華々しき一族」
...そばにも二人ほど控えていて...
吉川英治 「江戸三国志」
...わざとこれに差し控えて」「はははは...
吉川英治 「新書太閤記」
...敵国の情報などと固くなって告げるのも控えられた...
吉川英治 「新書太閤記」
...狐塚にお控えあって...
吉川英治 「新書太閤記」
...けれどそれを師にすがって見ても無駄はわかっているので、きょうまで、控えていたが、師と離れている俺は、飼主を失った野良犬のようにさびしい...
吉川英治 「親鸞」
...――もとの控えに退(さ)がってよいという意らしくある...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...的場(まとば)の控え所に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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