...イヤで別れたのでない大杉に最後の訣別(わかれ)を告げに来て慎ましやかに控えていたが...
内田魯庵 「最後の大杉」
...積極的な療法を控えた...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...三人ばかりの日本商人が注文欲しげな顔で売り込みに控えていた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...ツェレリナ自身が近くにサン・モリッツを控えている利益を意識して...
谷譲次 「踊る地平線」
...その背後には必ずいろいろな既知の方則が普遍的な背景として控えており...
寺田寅彦 「自由画稿」
...控え目な正しい口のきき方をしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...疑念深い控え目を守っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...上座に控えてる彼に対して...
豊島与志雄 「「沈黙」の話」
...昔は司教邸の控えの間であったが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...窓を控えて陣を取る...
夏目漱石 「虞美人草」
...控えとして付けてある...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...手燭をささげた小間使が両側に控え...
本庄陸男 「石狩川」
...一間先きからは葦になり空堀に続き越えて黒い崖を控えた一隅が程好い陽溜りになつてゐた...
牧野信一 「籔のほとり」
...明日は控えようという心に誓っても...
室生犀星 「花桐」
...仕方なしにおずおずと控え目におたずねする...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いかなる悪太郎(あくたろう)も捕獲をさし控えさせられる...
柳田国男 「海上の道」
...玄海の荒海を正面に控えて「襟垢(えりあか)の附かぬ風」に吹き晒(さら)された哥兄(あんちゃん)だ...
夢野久作 「近世快人伝」
...お目通りはさし控え...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索