...と宿帳に控えたが...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...手荒な真似は極度に差し控えるという...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...論議することは差し控えたい...
橘外男 「仁王門」
...科学の方法の基礎には一般人間悟性に固有で必然ないろいろな方則とその運用のあらゆる形式が控えている...
寺田寅彦 「科学と文学」
...なるほど観測所の玄関にちゃんと切符売りの婦人が控えていた...
寺田寅彦 「柿の種」
...ノートを控えている他の仲間から...
寺田寅彦 「花物語」
...その下に『手紙・控え・受取・一覧』とあります...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...小生は控え室にて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「頂戴をいたしまする」有難くお茶を飲んで控えていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...礼を云わなければすまない義理も控えていた...
夏目漱石 「行人」
...ガラクタの蔭に控えておりましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...『道徳的抑制』すなわち結婚し得る境遇に至るまで結婚を差控えその間道徳的生活を送ることを挙げている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...肱(ひじ)を張って控えて居るだけは明かに見える...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...」お花はお松の袖を控えて...
森鴎外 「心中」
...その腕前には並ならぬ修行が控えています...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...否……吾々に落着いて手紙を読み終らせるために逃走を差し控えていたものとしか考えられないのです...
夢野久作 「暗黒公使」
...すべて後にと控えていました...
吉川英治 「三国志」
...ルブルクもまた東に大洋を控えた国として言及している...
和辻哲郎 「鎖国」
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