...製陶所の入口は控え目で質素であり(図597)...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...見れば入口の外には一人の巌乗(がんじょう)な巡査が控えているのです...
江戸川乱歩 「双生児」
...面倒な事を控えてるんでね...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...しかし控え目に思慮ふかく話そうというのならば...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...大晦日を眼の前に控えた暮の二十五...
橘外男 「生不動」
...三人ばかりの日本商人が注文欲しげな顔で売り込みに控えていた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...主管(ばんとう)さん……」船頭は驚いたように云って艫をぐいと控えて...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...自分で控えることができなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...後ろには自分が控えている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...番太のようなのが控えている...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし私はそんな露骨(あらわ)な問題を先生の前に持ち出すのをぶしつけとばかり思っていつでも控えていた...
夏目漱石 「こころ」
...一方口(いっぽうぐち)に崖を控えている座敷には...
夏目漱石 「門」
...全体それは鹿がどういう原因でかくもツバキの木の皮をのみ好むかとの問題を前に控えてその解決は何んでも無い事だ...
牧野富太郎 「植物記」
...読んだり書いたりも控えて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...量と党派の力にばかりモノを言わせることをしばらく控えて...
三好十郎 「恐怖の季節」
...この話の控え帳に筆者は大部分省くことにしていたので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...果しもない太平洋の海原(うなばら)を控えます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...ただ数字の控えだけを恭(うやうや)しく手渡しすると...
夢野久作 「鉄鎚」
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