...どこかにホームズくんの住所は控えてあったネ...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...手車の車夫の控える身上(しんしょう)...
泉鏡花 「悪獣篇」
...しかしなんの用もないのに無紹介で訪問するのはあまりにぶしつけだと思って控えていた...
寺田寅彦 「二十四年前」
...グリゴリイ・ワシーリエヴィッチ」とスメルジャコフは落ち着いた控え目な調子で口答えをした...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...このみごとな菜園を控えてる小屋へ...
豊島与志雄 「波多野邸」
...わざと返答を控えているうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは貧乏神とは全く対蹠的(たいせきてき)な大財閥が一人控えている...
中里介山 「大菩薩峠」
...面と向う障子の明(あきらか)なるを眩(まばゆ)く思う女は入口に控える...
夏目漱石 「虞美人草」
...万事控え目に大人しくしてゐるんです」「だから猶始末が悪(わる)いのよ...
夏目漱石 「それから」
...御手紙を書いてちゃんとこの通り控えをとっておくでしょう...
夏目漱石 「倫敦消息」
...汀石(みぎいし)の控えに...
久生十蘭 「蝶の絵」
...帝国議会の開会を目の前に控えながら...
穂積陳重 「法窓夜話」
...全員の名前と住所は控えた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...「それにしてもこの控え目な結んであった手紙はだれのかね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...軽率にその名前を口にすることを控えた...
室生犀星 「野に臥す者」
...裏門にも植木屋と漁師の二家族が門番かたがた控えていた...
山本笑月 「明治世相百話」
...「それに控えて、お答え申しあげろ」と、ひき据えられ、宗易は、茶室に坐るように、静かに座に着いた...
吉川英治 「新書太閤記」
...御注意申しあげてみてはどうか」やはりその中へ来て控えていた菅屋九右衛門が...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??