...從來の日本建築に比して今少しく暗く今少しく深味のある光を採る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...亜熱帯の棉の木と云ふ植物から採るのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...どんな捜査方針を採るべきかを苦慮していた...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...自分は度々土地の人が橄欖の実を採るのを見たことがあるが...
薄田泣菫 「独楽園」
...そして私はバスチアの説を採るが...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...その場合に採る一つの方法は...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...第三種類の考え方の例としてはヴェーバーを採ることが出来る...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...物理学者は測定の結果を座標によって云い表わす方法を採る...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...海水から採るのかあるいはそれを輸入したか...
中谷宇吉郎 「塩の風趣」
...「窓辺(まどべ)に倚(よ)りて」のゲルハルトを採るのは...
野村胡堂 「楽聖物語」
...前者のフランス風な洗練(せんれん)された演奏を採る...
野村胡堂 「楽聖物語」
...昔は「足で種(ねた)を採るから」足の勇と異名を取った男でしたが...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...笏で採る拍子でもあらうか...
羽田亨 「賢所御神樂の儀」
...楊柳を折り芙蓉を採る……俺はこの歌をもつて賞め讚ふべき新作家を索めて止まぬ――瑶環と瓊珮とを振ひ...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...かつ引続き常に人口に対して同一の比率を採るところの...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...日本人も海外に発展するに随いこの風を採るべき場合もあろうと攷う...
南方熊楠 「十二支考」
...子供が秋の山に入って採る樹の実もいろいろあるが...
柳田國男 「食料名彙」
...それよりも万全の策を採るほうがよくはないか...
山本周五郎 「風流太平記」
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