...其処(そこ)で今度政府に於ては金本位――金単本位を採る事になりましたが...
大隈重信 「国民教育の複本位」
...措辞の上に一日の長あれば喜んでこれを採る...
高浜虚子 「俳句への道」
...或いは最も著しい場合を採るのが好都合とすれば実験心理学的な...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...方法論上の二元論を採る例は...
戸坂潤 「科学論」
...水位が時によって七十尺も変るような河から水を採ることは...
中谷宇吉郎 「アメリカの沙漠」
...しかしその研究に採るべき道は...
中谷宇吉郎 「泥炭地双話」
...今までの導体主義を止めて絶縁体主義を採るということになった...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...たったひと組だけ採るとしたならば...
野村胡堂 「楽聖物語」
...レコードは古い吹込みながらワルターがB・B・C管弦楽団を指揮したコロムビアを採るほかはあるまい(J八六一七―二一)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...続いて私はゲルハルト(ビクターJD七五)とシュルスヌス(ポリドールD一一七)を採る...
野村胡堂 「楽聖物語」
...昔は「足で種(ねた)を採るから」足の勇と異名を取った男でしたが...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...天保以後は総たるみにて一句の採るべきなし...
正岡子規 「俳諧大要」
...漠然たる実際的な見解において検討された場合にこの命題の採る貌である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...現實的に彼の採る哲學上の立場が定まる...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...平戸(ひらど)の海浜で猴がアワビを採るとて手を締められ岩に挟まり動く能わず...
南方熊楠 「十二支考」
...山を越えて尻労(しつかり)の昆布採る浦に泊まり...
柳田国男 「雪国の春」
...そんな味のする貝などを採る気はなかったが...
山本周五郎 「青べか物語」
...政府もかうして採るといい...
吉川英治 「折々の記」
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