...元結紙首をふるのでしまる也料理人うんきも少し考えるこうほねのうごくをみれば蛙なり鳥の毛を捨てるに風を見すましてせきばらいごぜも少々にが笑い...
海野十三 「江戸推理川柳抄」
...ひどいヤキを入れられてるんだ」「そいつを出してほしい?」「頼む!」「丸万か」吐き捨てるように矢萩は言った...
高見順 「いやな感じ」
...夢を捨てる事だね...
太宰治 「容貌」
...きたないといつて捨てるさうなが――をいたゞく...
種田山頭火 「行乞記」
...このような困難を脱する唯だ一つの道は公理を一定不動なものとすることを捨てること...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...すべてを捨てる方が好ましかったのだ! そしてこの愛は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...時間や空間を切って捨てる「間(ま)」の中にある美しさが実にそれである...
中井正一 「美学入門」
...さして深甚の苦痛を感ぜずに捨てることができるものと思っているらしい...
永井荷風 「西瓜」
...今夜はここへわたしと一緒に泊めてもらうんだよ」命を捨てるはずであった神前で...
中里介山 「大菩薩峠」
...向後(こうご)一切打捨てることじゃ...
中島敦 「悟浄出世」
...乙は捨てると云う意味だと思うと誤解が生じやすうございますからちょっと弁じておきました...
夏目漱石 「創作家の態度」
...それにガラガラと吐き捨てるように語りながら...
三好十郎 「肌の匂い」
...捨てる気は起こらないで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これを自身のためにも人のためにも快く捨てることができなくなるものです...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...なるべく先へゆきたまえ」そう云い捨てると...
山本周五郎 「新潮記」
...まだ年も十四の頃、お父上に伴われ、善光寺に詣でた途中、にわかに厳しいおいいつけをうけ、甲州の御為(おんため)じゃ、主君への忠義じゃ、汝を捨てる、越後へ拾われて行けと、わたくしの身は、世話人の手にかかり、春日山のお旗本黒川大隅さまの家へ奉公にやられました...
吉川英治 「上杉謙信」
...蝗(いなご)でも抓(つま)んで捨てるように...
吉川英治 「親鸞」
...もとより、この人とお千絵様とは、切る、捨てる、ことのならない仲なのである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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