...命さへも捨てるやうな...
芥川龍之介 「地獄變」
...彼の投げ捨てる巌石は...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...然らば何故に「己れ」を捨てることが...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...虫のいい甘ったれた考えかたは捨てる事だ...
太宰治 「故郷」
...だけどわしはお前さんを捨てることができない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...背の高いのが急に紙と筆を下へ投げ捨てるように差置いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこいらへ吐き捨てるのが関の山だね……」富岡がつつぱなすやうに云つた...
林芙美子 「浮雲」
...彼を振り捨てるのはやさしいことではなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...今宵そなたのために先祖伝来の弓矢を捨てるのだ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...心にしっかり埋め込まれた誇りを易々(やすやす)捨てることなどあり得ないし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...立ちあがって巻煙草を投げ捨てると...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...絶望において自己を捨てることができず...
三木清 「人生論ノート」
...五羽の掌で一人前になるから沢山ないと用いられんが何一つ捨てる処はない...
村井弦斎 「食道楽」
...自分が死んだからといって今までの考えを捨てるようなことをしてはならないと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これにつく者が新しい名をとって従来の名を捨てる習慣がある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...国使五人を斬って捨てるということは...
山本周五郎 「新潮記」
...自分は一切のものを捨てるのみならず...
和辻哲郎 「鎖国」
...彼は娘や孫を見捨てる気持になれず...
和辻哲郎 「鎖国」
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