...彼は吸いさしの煙草を捨てると...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...みんな御国(おくに)のために捨てる命だ...
芥川龍之介 「将軍」
...(急に剣を投げ捨てる)勝ったのはあなただ...
芥川龍之介 「三つの宝」
...莨を崖の下に捨てると...
梅崎春生 「桜島」
...「何を言っているのか聞いてやれ」宇治は高城の方をむいてそう言い捨てると床から地面に飛び降りた...
梅崎春生 「日の果て」
...いったい犯人は誰なんです?」「犯人?……堀見氏の令嬢ですよ」云い捨てるように警部補は自動車(くるま)に乗り込んだ...
大阪圭吉 「白妖」
...一切をそこに脱ぎ捨てる」「そのあとは...
大坪砂男 「浴槽」
...ただ捨てるのも惜しい気がしてうかと行って見る...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...鮎子への愛情を古くなったシャッポでも捨てるみたいに簡単に捨てることはできなかった...
高見順 「如何なる星の下に」
...使った水を捨てるにしても...
種田山頭火 「水〔扉の言葉〕」
...外套と帽子をかなぐり捨てるように...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...わたしたちが学校の職を捨てるのは当然よ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...その考えを捨てる五助ではなかった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...かえってこの世を捨てる際の妨げになるであろうということを知っていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...甲府へもどれ」いい捨てるが早いか...
吉川英治 「上杉謙信」
...自分たちが駕籠を捨てると摺(す)れちがいに...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...方座第四の妙をも捨てるか」と問うたとき...
和辻哲郎 「鎖国」
...たとえば「身を捨てる」という事を顕著にするために...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索