...『あきらめ』と云ふ事は忠実な自己捧持者にとつては一つの罪悪だと不断主張してゐるとし子も...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...後草に九月十三夜の題(だい)にて「去年今夜侍(ジシキ)二清涼ニ一秋思ノ詩篇独リ断ツレ膓(ハラワタヲ)恩賜ノ御衣今在レ此(コヽニアリ)捧持(サヽゲモチテ)毎日拝ス二余香ヲ一」此御作に注(ちゆう)あり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...緑酒を捧持されて...
太宰治 「HUMAN LOST」
...それが実にさもさもだいじなものを捧持(ほうじ)しているようなかかえ方である...
寺田寅彦 「軽井沢」
...日章旗を捧持する旗手の下に...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...女帝の親翰を捧持しつつ...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...和蘭國王の「開國勸告」の書翰を捧持してゐた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...黒袍の前行に續く御劍御璽の捧持者の間を...
羽田亨 「賢所御神樂の儀」
...「歳乙亥、余※役江戸邸、一日趨白川老公招飲、酒間公手親折梅一枝、又作和歌并以賜余、余捧持而退、置于几上、翌日隣舎郎来云、賢侯之賜、宜接換移栽故園、不容徒委萎※、余従其言、及帰留托友人石子道、以佗日郵致、越戊寅春、余在京、会備中人小野梅舎至自江戸、訪余僑居、携一盆卉、視之乃曩所留者也、余驚且喜、梅舎与余、無半面之識、而千里帯来、其意一何厚也、既帰欲遺一物以表謝意、至今未果、頃友人泉蔵来話及其事、意似譴魯皐、因先賦此詩...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...背後には彼の剣を捧持するものが坐っていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...印綬(いんじゅ)などを捧持する諸将の整列する中を...
吉川英治 「三国志」
...御鏡(みかがみ)などを捧持(ほうじ)して...
吉川英治 「私本太平記」
...朝山太郎は五百騎で後陣にしたがい、金持(かなじ)大和守は、錦の旗を捧持し、また、伯耆守名和長年は、帯剣の役といって、主上のすぐそばに騎馬を打たせ、「途上、万一でもあらば」と、警固のまなこをくばって行く...
吉川英治 「私本太平記」
...剣璽(けんじ)の捧持(ほうじ)など...
吉川英治 「私本太平記」
...捧持してくる女性は...
吉川英治 「日本名婦伝」
...捧持(ほうじ)の役をいいつけた...
吉川英治 「源頼朝」
...まだ身体の何処やらに石油の余香を捧持してゐさうな...
若山牧水 「木枯紀行」
...あたかも左右から本尊を捧持するごとき感じを造り出している...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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