...忠実な自己捧持者でのみあるべき彼女は何時の間にか...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...『あきらめ』と云ふ事は忠実な自己捧持者にとつては一つの罪悪だと不断主張してゐるとし子も...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...後草に九月十三夜の題(だい)にて「去年今夜侍(ジシキ)二清涼ニ一秋思ノ詩篇独リ断ツレ膓(ハラワタヲ)恩賜ノ御衣今在レ此(コヽニアリ)捧持(サヽゲモチテ)毎日拝ス二余香ヲ一」此御作に注(ちゆう)あり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...緑酒を捧持されて...
太宰治 「HUMAN LOST」
...その裳裾(もすそ)を捧持(ほうじ)するでしょうな」と...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...それが実にさもさもだいじなものを捧持(ほうじ)しているようなかかえ方である...
寺田寅彦 「軽井沢」
...自分は教会の門前で柩車(きゅうしゃ)を出迎えた後霊柩に付き添って故人の勲章を捧持(ほうじ)するという役目を言いつかった...
寺田寅彦 「B教授の死」
...日章旗を捧持する旗手の下に...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...女帝の親翰を捧持しつつ...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...國書を捧持しつつ...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...黒袍の前行に續く御劍御璽の捧持者の間を...
羽田亨 「賢所御神樂の儀」
...朱の袱紗の上に金の兜を捧持して...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...印綬(いんじゅ)などを捧持する諸将の整列する中を...
吉川英治 「三国志」
...朝山太郎は五百騎で後陣にしたがい、金持(かなじ)大和守は、錦の旗を捧持し、また、伯耆守名和長年は、帯剣の役といって、主上のすぐそばに騎馬を打たせ、「途上、万一でもあらば」と、警固のまなこをくばって行く...
吉川英治 「私本太平記」
...剣璽(けんじ)の捧持(ほうじ)など...
吉川英治 「私本太平記」
...捧持してくる女性は...
吉川英治 「日本名婦伝」
...捧持(ほうじ)の役をいいつけた...
吉川英治 「源頼朝」
...まだ身体の何処やらに石油の余香を捧持してゐさうな...
若山牧水 「木枯紀行」
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