...按ずるに、霧の凝結する核となる塵埃中にはいろいろ香や臭のあるものもあってこれが鼻感を刺戟する場合があるのでそう云ったものではあるまいか...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...然るに弘按ずるに左までは近かるまじきやに思ふ...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...『孟子』の梁恵王篇に斉宣王羊をもて牛に易(か)えよと言いし段を按ずるに王の意小をもて大に易ゆるにあらず...
南方熊楠 「十二支考」
...」按ずるに母は游竜市兵衛の妻ではなくて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...按ずるに孫思(そんしばく)は旧新唐書に伝がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...按ずるに成美は出仕を命ぜられた後に...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...按ずるに文化文政頃の備後人は此(かく)の如く称へてゐたのであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...按ずるに所謂評判は団十郎去後の評判でなくてはならない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...阿部正弘事蹟を按ずるに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...按ずるに柏軒と妾(せふ)春とは中橋に留まり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...按ずるに正教の死は棠軒の福山を発する前にあつて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...按ずるに柏軒の名は初め信重(しんちよう)であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...按ずるに此任命は制度の変更より生じた形式に過ぎなかつたであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」按ずるに棠軒は剃髪せずにゐたので...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...按ずるに棠軒は病のために日録を罷めたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...按ずるに乙卯は竜池の歿する前年で...
森鴎外 「細木香以」
...彼の自ら記す所に因りて之を按ずるに文化三年六月には外史を草して既に織田氏に及べり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...「諸法実相の理を按ずるに...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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