...按ずるに「言海」の著者大槻文彦(おほつきふみひこ)先生は少くとも鳥獣魚貝(ぎよばい)に対する誹謗(ひばう)の性を具へた老学者である...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...かのウィーンの条約〔按ずるにウィーンの条約は一八一五年欧州諸国の仏国と講和の条約〕以来戦争に死したる者大約三百万人に及べり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...二十五つらつら地図を按ずると...
中里介山 「大菩薩峠」
...按ずるに中国で芝と唱えるものはその範囲がすこぶる広く...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...)是を濱田浦と云(按ずるに此邊石州と對峙するが故に...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...熊楠バッジ等エジプト学者の書を按ずるに...
南方熊楠 「十二支考」
...今按ずるに年の始めには万事祝詞を述べ侍(はべ)る物にしあれば...
南方熊楠 「十二支考」
...今按ずるに、世俗に白鼠は大黒天の使令とし白蛇は弁財天の使令として福神の下属という、これ西土の書にも世々いう事と見ゆと記す...
南方熊楠 「十二支考」
...系譜を按ずるに、伊沢氏に四家がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」按ずるに桂とは巌桂(がんけい)を謂ふのであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...阿部正弘事蹟を按ずるに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...按ずるに朽木氏の聞き伝へた所は...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...按ずるに渋江氏の伝ふる所のが窮時の逸事は...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...按ずるに此任命は制度の変更より生じた形式に過ぎなかつたであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...按ずるに、世界は生れていまだ久しからず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...掘り出した堅牢地神按ずるに堅牢地神は仏法二十諸天の一つ...
山本笑月 「明治世相百話」
...按ずるに、いま陸口(りっこう)(湖北省、漢口の上流)には、呉の呂蒙(りょもう)が大将となって、一軍団を屯(たむろ)させています...
吉川英治 「三国志」
...按ずるに将軍は今から後...
吉川英治 「三国志」
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