...わづかにそれと見分けられるばかりだが...
アーヴィング 高垣松雄訳 「驛傳馬車」
...朧(おぼろ)げには人の顔が見分けられるほどだったと申します...
芥川龍之介 「邪宗門」
...ただわずかに見分けられるのははかない石鹸玉(しゃぼんだま)に似た色彩である...
芥川龍之介 「少年」
...どこが最後に仕上げられたか見分けられるものではありません...
江戸川乱歩 「影男」
...部屋の中はお互の顔や着物が見分けられるほどもやもやと明るく...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...ようよう見分けられるほどの黄昏(たそがれ)ではあったが...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...沖の微かな燈火が見分けられるのはサモイレンコと従卒とだけで...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...もうはっきり見分けられる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...僅かな人影があちこちに見分けられる……...
豊島与志雄著 「球体派」
...かすかにそれと見分けられる...
豊島与志雄 「地水火風空」
...顔つきや身ぶりですぐ見分けられるように...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...やがて裏通を行く人の顔も見分けられるあたり...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...硝子に額をすり寄せて見ても森と空との境界も漸く見分けられるくらゐであつた...
中原中也 「三等車の中(スケッチ)」
...差異の前後の感情相互を見分けられるようにすることはできないのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...タングルウッドにこもる子供達の目に見分けられることもあった...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...両基の大理石水瓶により見分けられる...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...ぼんやり互の顔が見分けられる近さになると...
宮本百合子 「高台寺」
...都会の無数の女の中に混ぜこんでも直ぐに見分けられると思っていた...
蘭郁二郎 「植物人間」
便利!手書き漢字入力検索