...彼女の持味は服装のセンスがいい...
...彼の持味は頭の回転が速いというところだ...
...その芸人には独特の持味がある...
...彼女の持味である美しい声にうっとりした...
...新商品の持味をPRするために、広告を打つことにした...
...自然がその内ぶところに秘めてゐる孤独感が、をりからの朝寒夜寒に凝り固まつて咲いたらしい、この花の持味は、自然の使者として、その閑寂と柁心とを草庵にもたらすのに充分なものがあらう...
薄田泣菫 「独楽園」
...これを店の持前持味というように解釈したが...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...K君の持味だつた...
太宰治 「知らない人」
...それが彼の持味であつた...
辰野隆 「旧友の死」
...彼は飽くまで持味を発揮してゐるやうに思へる...
辰野隆 「旧友の死」
...物そのものだけでその持味が解る...
種田山頭火 「其中日記」
...その持味と眞劍さとは...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...そんな雰囲気だけはもっている――そこがまあ現在のこの村の一種の持味で...
堀辰雄 「雪の上の足跡」
...それが作家の持味であればあるほど...
牧野信一 「浪曼的月評」
...かういふ風に自分の持味の靜寂を傷つけない爲めに專心な作者は...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...持味なんかふっとばして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...持味という範囲より高めて文学史的見地から描き出してゆくものは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...たとえば作品の現実では各人の各様の持味の肯定になって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私は箇性の持味で文学を解決してゆこうとはしていないのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...和紙の持味がにじみ出ているものであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...石の持味がよく活(い)かされている...
柳宗悦 「野州の石屋根」
...紙布らしい持味が活されてゐる品物である...
柳宗悦 「和紙十年」
...それぞれ自家特製の持味に御膳...
山本笑月 「明治世相百話」
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