...どっさり持合せがあるんだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...書肆(ほんや)は持合せの丸薬を二つ三つ取り出して噛んだ...
薄田泣菫 「茶話」
...画家(ゑかき)に無くてならない暢気(のんき)さ加減は十分持合せてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...友人達には勿論(もちろん)持合せのある筈(はず)は無し...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...その点で親譲りの型を変えよう等という神経の持合せのない男としか見えない...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...丁度持合せていたMCCかなんかを進呈してマッチをかしてやったら...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...もし自分が今でもこの匂いの実感を持合わさなかったとしたら...
寺田寅彦 「追憶の冬夜」
...幸い持合せの些(ちと)泥臭(どろくさ)いが見かけは立派な円筒形(えんとうけい)の大きな舶来(はくらい)唐墨(とうぼく)があったので...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...結局アメリカ式のプレスに依る大量生産設備に日本人でなくては持合せない手先の器用さを利用し併用しやうと考へ附いたのである...
豊田喜一郎 「プレスの操作に手工業を加味」
...みんなが持合せの影札を見比べて...
中里介山 「大菩薩峠」
...こちらには一向にその辺の好意の持合せがないと見え...
中里介山 「大菩薩峠」
...素より綾麿風情に持合(もちあわ)せがある筈もなく...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...一向持合せの材料がないので困つてしまふ...
濱田耕作 「異國さかな雜談」
...そして妻は素人ながらも待合業を経営するぐらいな天才的手腕は持合せていた...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...薔薇色の革はちつとも持合せがないのに...
宮原晃一郎 「虹猫と木精」
...百姓町人に利ける口の持合せはねえときまった...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...持合せの茶地に白で染め抜いた市川多賀之丞丈江を一枚さしあげたのです...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...僕が持合せた紹介状を出すと「おお是(こ)れはレツト君の手跡(しゆせき)だ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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