...持合せは確かにそれくらゐございましたやうに心得てをります」喜平はその日のいきさつを詳しく物語りました...
薄田泣菫 「小壺狩」
...どっさり持合せがあるんだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...一つも持合せがなかった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...実際胃の腑だけは正直なのを持合せてゐるのだから……...
薄田泣菫 「茶話」
...神様をも伯父さんに持合はせてゐないから...
薄田泣菫 「茶話」
...悉皆(みんな)持合せのおせつかいからする事なので...
薄田泣菫 「茶話」
...これはまた「古松研」といふ紫石端渓の素晴しい名硯を持合せてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...それは幸野楳嶺(かうのばいれい)の幅(ふく)を持合せて居る男が...
薄田泣菫 「茶話」
...画家(ゑかき)に無くてならない暢気(のんき)さ加減は十分持合せてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...二人は持合せのお世辞を取り交した...
薄田泣菫 「茶話」
...雁はこの人達のやうに有り余る程な旅費と閑暇(ひま)とを持合さなかつたのだ...
薄田泣菫 「茶話」
...持合せ以上の金額を請求されはすまいかということだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...左様なものは持合わせてはおりませぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分が犯人でないという証拠は全く持合せていないのだから...
橋本五郎 「殺人迷路」
...あまりに持合わせた才のために...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...――だが僕には君達のそれと同じやうな持合せは無い……」これだけのことを彼等に通じなければならなかつたが...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...燐寸(マッチ)の持合せがあるなら貸してくれませんか...
松本泰 「緑衣の女」
...馬子や人足はその人々に持合せの気付け薬はないかと聞き回っている...
吉川英治 「江戸三国志」
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