...「手元に持合せてゐましたら...
薄田泣菫 「質屋の通帳」
...浜勇にしても色気は有り余る程たつぷり持合せてゐるが...
薄田泣菫 「茶話」
...その近眼者(ちかめ)が皆が皆まで博士のやうな「良心」を持合せてゐまいから...
薄田泣菫 「茶話」
...)かういふ頭の持合せがあつたら...
薄田泣菫 「茶話」
...そんな折に余り害にならない薬を幾種(いくいろ)か持合せてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...一つも持合せがなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...この両者の持合が崩れぬ限り...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...その方に支払うべき持合せがない...
中里介山 「大菩薩峠」
...僅かに二三両しか持合せがないので困っている」「どうしましょうね...
中里介山 「大菩薩峠」
...持合せがございますゆえ……新しいのを一本差加えまして……」と言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...その落ちつきはまた持合せぬ...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...その落ちつきはまた持合せぬ...
牧野信一 「自己紹介」
...汚らはしい溝鼠などにかける言葉は誰も持合せんのぢや...
牧野信一 「船の中の鼠」
...満足することの徳を持つてゐたから――生活上には殆ど好みといふものを持合さなかつたから――だから...
牧野信一 「円卓子での話」
...単にわれわれの持合せている五つの感覚だけで...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...店の持合せはわずかよりなかった...
柳宗悦 「思い出す職人」
...Mも持合せている筈である...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...持合せが一文もねえと仰っしゃるから...
吉川英治 「宮本武蔵」
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