...悉皆(みんな)持合せのおせつかいからする事なので...
薄田泣菫 「茶話」
...お小使さへ持合はせてゐなかつたら...
薄田泣菫 「茶話」
...持合せの手帛(ハンケチ)に包まれさうな物だつたら...
薄田泣菫 「茶話」
...智慧の持合せの少かつたのを...
薄田泣菫 「茶話」
...大阪生れの商人(あきんど)と同じやうに涙はほんの三粒程しか持合はさなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...この両者の持合が崩れぬ限り...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...持合せ以上の金額を請求されはすまいかということだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...御持合(おんもちあわ)せの手裏剣(しゅりけん)なり鉄扇なり...
中里介山 「大菩薩峠」
...今は全く持合せがございませぬ……こう申しますと...
中里介山 「大菩薩峠」
...とうてい持合せがございませんのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...持合せのペントード式のは東京しか聽けないので...
成澤玲川 「ラヂオ閑話」
...一文も持合せがない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一向持合せの材料がないので困つてしまふ...
濱田耕作 「異國さかな雜談」
...茶器ならばそれも少々持合せ候とて...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...しかし香以の懐(ふところ)には即金二百両の持合せがなかった...
森鴎外 「細木香以」
...一 優れた個性の持合せなどないこと...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...持合せていようとはいまの今まで気がつかなかった...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
...持合せておりますのは...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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