...食指を丸めて拇指の附根(つけね)の辺につけて...
有島武郎 「お末の死」
...拇指が他の四本の指と離れた手套(てぶくろ)に似ているので...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...拇指は「大指」又は「親指」...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...さて拇指を巧に押し込んで...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...順番に問題の拇指紋(ぼしもん)を覗き込んだ...
江戸川乱歩 「殺人迷路」
...『現今使用しておる指紋法を日本で発見するに至った事情を説明すると、明治十一年ごろ(西暦一八七八年)、東京の築地病院にきておった英国の医者ヘンリー・フォールズという人が、そのころ発掘せられた日本の石器時代の土器に指紋の跡がついていることを観察し、他方、日本において昔から爪印、拇役、手形というように手指の印章を証文に押しておることから大いに興味を抱き、いろいろと研究した結果、これを個人識別に応用しようと考えて、英国の科学雑誌「ネーチュア」に投稿したのである...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...拇指(おやゆび)の痕が頸(くび)の右側についているのを見ると...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...「これに拇印をおして出せ...
大杉栄 「続獄中記」
...口付の煙草の灰を拇(おやゆび)でトントンと灰皿に弾(はじ)き落しながら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あたかも拇指(ぼし)を以て眼睛を突くが如し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...腹部に拇指大の塊りが出来ていた...
豊島与志雄 「二つの途」
...筋書通りそれを繰り返して口書拇印(くちがきぼいん)を取り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...拇指(おやゆび)をそっとお静に見せたのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...右の拇指(おやゆび)と示指(ひとさしゆび)とにて丸い輪を拵へ「お金が欲しうございます」といふ...
三木竹二 「いがみの権太」
...証文といっても拇印(ぼいん)だけで...
山本周五郎 「さぶ」
...拇指(おやゆび)の腹をそっと触れてみた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...拇指(おやゆび)で圧してから...
吉川英治 「新書太閤記」
...拇印(つめいん)を捺(お)させ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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