...抜け目なくあの婆が網を張っているからって...
芥川龍之介 「妖婆」
...抜け目なくやってくれ給え」博士に励まされて...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...抜け目なく眼をくばりつづけていたことはいうまでもないが...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...抜け目なく四方八方を飛び歩いて...
太宰治 「グッド・バイ」
...そこはあなた様も抜け目なく...
太宰治 「新釈諸国噺」
...とにかく抜け目なくジャアナリズムというものにねばって...
太宰治 「如是我聞」
...抜け目なくその好立場を効用化してる関係上...
谷譲次 「踊る地平線」
...さう云ふ風に抜け目なく立ち廻つて行かれることが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...ああして抜け目なく逃げてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ということは抜け目なくいわないでおいた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...それとも抜け目なく贈収賄の手でゆくか...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...抜け目なくここへ配置し...
久生十蘭 「魔都」
...僕もいろいろに抜け目なくやっては見たのだがね」と...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...リアルト号・別名コンフェティ号は二度と走っちゃならない」ガンター調教師が抜け目なくウィンクして了解...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...それによって抜け目なく行動するのだから...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...舟と舟との間を抜け目なく漕いで廻るうろうろ舟...
正岡容 「圓朝花火」
...いかにも抜け目なく行われたので...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...政局の機微なども抜け目なく感じとっている彼だった...
吉川英治 「私本太平記」
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